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arsk side

ほんの少しの好奇心

ほんの少しの欲

ただそれだけ



「一ノ瀬さんであってる?」


振り向いた彼女の目には何も写ってない

興味の文字でさえもない目には愛想笑いを浮かべた俺だけがみえた

嗚呼、これだ。俺が求めてたのは
その出来事だけで分かった


この何にも穢れてない深緑の目が俺だけを見てくれる



「無言は肯定と受け取るね」



口角があがった顔を隠すようにその場を後にした








それからずっと昼休みに彼女が居るであろう場所に通った

いつも彼女は購買のパンを片手に静かに食べているから、
その横で最近起こったことを話すようになった

質問しても返ってこないことは目に見えていたから一方的に話すだけ



数日後の購買で放課後に食べようと多めに買ったパン



その日も彼女のとこに行くと一ノ瀬さんはなにも持っておらずただ座ってた

「あれ、今日はパンないの」

目だけでうんと言われたような気がした

一ノ瀬さんが好きそうなパンを選び渡す



少しだけキラキラしたようなそんな目をしてた

これ、餌付けに入るかな…
とかそんな事考えてると

「ありさかサン、だっけ」

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作者名:フェアリー小林 | 作成日時:2023年12月28日 18時

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