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彼らとあったのは、ほんの数年前で

彼女が入学してから数日後のことだった



「一ノ瀬さんであってる?」


入学して初めて先生以外の誰かから話しかけられた


「…」


もともとおしゃべりではなかったし、知らない人だったので無視をした


「無言は肯定と受け取るよ」


その日はそれだけ言って去っていった
特に気には留めてなかったAは昼食に食べていたてパンを食べすすめた




彼、ありさかはその日を境に毎日彼女に話しかけに行っては
無言を貫いてくるので、自身の身の回りのことをしゃべっては帰るを繰り返していた



そして一か月を過ぎたある日、彼女がお金を忘れて購買のパンが買えなかった

なのでいつも行っているベンチには用はない

しかしあそこは静かで風通しが非常に良かったので行くことにした


「あれ、今日はパンないの」

いつも通り彼が居たが彼の声は非常に落ち着くのでそばで話を聞いていても不快感は一切なかった


彼はゴソゴソと手持ちの袋から漁ると目の前にパンが置かれる


「あげるよ。多めに買って良かった」


お昼抜きでも大丈夫だが流石にこんなキラキラしてるご飯を目の前に欲が勝ってしまった


「ありさかサン、だっけ」

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作者名:フェアリー小林 | 作成日時:2023年12月28日 18時

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