【レトルト】女装男子系実況者【男主】 (ページ36)

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会場に降りる俺達。
沢山の手を挙げるお客さんの中から1人を選ぶのは大変だけど、それでもなんとかして1人を選び抜く。

栗色の髪の可愛らしい女の子の手を引き、ステージ上へ案内する。
既にキヨくんとAは選び終わっていて、キヨくんの隣には俺と同じくらいの身長の男性が、
Aの隣には派手なメイクのV系な女性が並んでいた。

「あっ、俺最後やった？」

「おう、レトさん随分悩んでたなあ。俺らすぐに見つかったぜ」

「あはは、迷っちゃって…じゃあ始めよっか。
まずは俺が連れてきた子から！…ええと、まずハンドルネームと年齢と、この中3人で誰が好きか教えてください！」

そういって手持ちのマイクを俺の連れてきた女の子の口元に寄せる。
女の子は小さな顔をぽぽっと赤らめて、控えめな声を発した。

「あ、えっ、と…れもん、ていいます。年齢は17歳……キヨさんが一番好きです！」

「おおっ！俺！？嬉しー！！！」

女の子――れもんさんに名前を呼ばれたキヨくんは嬉しそうな声を上げると、
れもんさんにありがとう！と握手をしていた。
れもんさんは更に顔を赤くして、今にも倒れそうだ。

「れもんさんが大変な事になってるから！キヨくん！！
じゃ、女神さんに質問、お願いします」

「ふ、ふあい…あの、女神サマ、のその…し、舌ピアス、私も大きくなったら開けようと思ってて…
い、痛い…ですか？」

「ああ、これ？」

Aがぺろりと舌を出す。真っ赤な舌の舌先に、銀色のピアスがついている。
…あー、痛そう。似合ってるけど。

「ん～、ぶっちゃけ痛みは個人差なんだよね。全く痛くない！って人もいれば、凄い痛かった！っていう人もいる。あ、俺は前者ね。全く痛くなかったわ」

「はあ…」

「で、めんどくさいのは開けた後すぐだね。腫れるし、物は食べ辛いし。
これも個人差あるけど、1～2週間は大変だと思う。」

「なるほど…」

「まあさ、あんたもまだ若いし。もっと色々考えてから開けた方がいーよ。
…以上！女神サマの答えです！」

「あ、ありがとうございました！」

ぺこりと頭を下げたれもんさんは、俺らの指示で後ろに下がる。
次はキヨくんが連れてきた男性だ、今度はキヨくんがマイクを彼に手渡し、同じように聞いた。

「えーっと、ハンドルネーム・年齢・誰が一番好きか教えてください」

「ウッス、自分女神教所属のごまプリンと申します。年齢は23、推しは勿論女神サマです！！」

「おおおおっ！！お前も女神サマ好きか！！好きか！！」