【レトルト】女装男子系実況者【男主】 (ページ4)

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ニコニコ動画実況プレイヤー「女神サマ」
今や実況界でその名前を知らない者はいないであろう今話題の実況者だ。
性別不明で、姿が見れるのは踊ってみた動画だけ。イベント参加は全くない…
そんな女神サマの正体はここにいる望月Aという少年だった。
アブのパソコンを勝手に起動させ、アブのTwitterアカウントを覗く彼に、アブは近寄りながら言う。

「ねえ…いい加減俺のアカウントでTwitter覗くのやめてよ…自分の作りなってば」

「めんどくせ」

「俺ん家来てTwitter覗く方が面倒くさいと思うんだけどなー」

コーヒーいる？そう聞いてくるアブにうん、と頷いてAは考える。
そして、スカートのポケットから携帯を取り出した。
Twitterのアプリをダウンロードし、ぽちぽちと少し弄って―――

「一真ァ」

「ん？」

「Twitter作った」

「うぉうふ？！突然だね？！？！」

アイコンは自分のファン(信者ともいう)に描いてもらったものに変え、アブをフォロー。
そして「Twitterはじめました」と呟いてからそれをアブのアカウントでRT。

「我ながらかんっぺき」

にんまりと口端を上げ、どんどんと来るリプライとフォロー通知を楽しむ。
そんな友人の姿を眺めながら、アブはコーヒーをソファ前のテーブルに置く。
自分は隣に置いていた別名人を駄目にするソファ、基無印の体にフィットするソファに腰掛けた。
アブの方にパソコンを寄せ、背もたれに寄りかかりながら次々とくる通知を見ていれば、
実況界では有名な人物からのリプライを見つけた。

＠キヨ＠女神サマ Twitterはじめたんすね！フォローさせてもらいました、最俺キヨです！

「一真、キヨからフォローきた」

「あー、キヨくんねえ。キヨくん君のファンみたいだよ？」

「マジで？あのイケメン俺のファン？ちな俺の事どっちだと思ってるかわかる？」

「女」

「マジで？！やっべえ！傑作！うっわあ楽しみになってきたァ！」

アブの言葉に、ぞくぞくと粟立つ肌を抑えて恍惚の笑みを浮かべる。
そんなAをコーヒーを啜りながら見ていたアブが一言。

「俺もたいっがい変な性癖だと思うけど…お前も相当だよね、A」

「ひひっ、褒め言葉せんくす」

「…あとさあ、ロリ声やめろってば」

「女神サマはロリ声なのー仕方ないのー」

「俺の前くらいAでいてくれないのー？アブさん悲しいなー」

「心にも思ってねえこと言うなよ性悪」

「あははっバレた？」

―――
アブさん→性悪男
夢主→ド変態