君色に染めて。~教師の貴方と生徒の私~ 【arin♀】 (ページ7)

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～慧side～

お昼休み

いつも通り、光と一緒にお弁当を食べている時

「伊野尾さーん、伊野尾さんに用があるって、先輩が来てるよ」

クラスの子にそう言われた。

慧「用…？」

光「また告白とかじゃない？慧な好きな人がいるっていうのに、懲りないねぇ…。
さっさとフッて早く帰ってきてよ」

慧「さっさとフるって…。笑
うん、分かった。
行ってくるね～」

お弁当を途中で止め、一旦光と別れた。

教室を出れば…知らない男の先輩がいた。

「昼休み中にごめんね。
…ちょっと良いかな？」

慧「あ…はい」

そう言うと先輩は、突然私の手を掴んで

私を体育館裏まで連れて行った。

慧「よ、用って何ですか…？」

…何かは大体想像がつくけど

一応聞いてみる。

「…伊野尾さんに一目惚れしました。
俺と付き合って下さい」

…やっぱり。

慧「…ごめんなさい。
私、好きな人がいて…
気持ちは嬉しいです」

それだけ言って、その場を去ろうとした時

ｶﾞｼｯ

…また、手を掴まれた。

慧「な、何ですか…」

「好きな人って誰？
俺じゃダメなの？」

ぐ…っ

掴まれた手に、力を入れられる。

慧「痛…っ」

痛い…！

「ねぇ…こんなに俺は好きなのに」

…近付いてくる、先輩の顔。

慧「や…っ」

怖さのあまり、目をつぶる。

誰か…助けて…！

そう願った時

？「…おい」

…後ろから

誰かの声が聞こえた。