君色に染めて。 【arin♀,ymcn♀,ybhk♀】

看病3 (ybhk) ページ47

〜薮side〜





薮「ん…」





…目が、覚めた。



目の前には、白い天井。


それと、消毒液の匂い。



ここは…保健室か？





薮「っと…」





ゆっくり、ベッドから身体を起こす。



チラッと横を見たら





光「……」





…光が

椅子に座った状態で

うとうとしていた。



もしかして…ずっといてくれたのか？



そっと、光に手を伸ばす。


頬に触れた時




ﾊﾟﾁｯ




光が丁度起きて

目が合った。





光「や、薮…！」





ｶﾞﾀﾝｯ




勢い良く椅子から立ち上がり


俺にｸﾞｯと顔を近付ける光。





光「っ…バカ薮…！」





そう言うと、光は




ﾎﾟｺｯ




弱い力で、俺の胸板辺りを殴ってきた。





光「しんどかったなら、言ってよ…！
急に倒れたから、心配したじゃない…！」





怒りながらも

ポロポロと涙を流して

俺の首元に抱き着いてきた。



うお…こんな光レア…


…じゃなくて。





薮「…ごめんな。
光を心配させたくなかったし、それに
生徒会の大事な会議があったから、休めねぇと思って」

光「逆に心配する！
保健室、冷えピタ切れてたみたいだから
タオル水で濡らして交換したりして…
薮、寝てる時も苦しそうだったし…！」

薮「ごめん…」





…光に心配かけさせたくなかったとはいえ


泣かせたら意味ねぇじゃん…。





薮「あ、会議…」

大「今日はねぇよ」

薮「あ、有岡先生…」





扉の方から声が聞こえて

視線をやると、有岡先生と

伊野尾が保健室にいた。





薮「ないって…」

慧「大ちゃんが生徒会の先生に事情を話して
延期してもらったんですよ」

大「熱もまだ下がりきってないし
今日は早退して良いよ。
八乙女さんも一緒にね」





伊野尾と有岡先生のその言葉に


光と一緒に驚いた。

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