君色に染めて。 【arin♀,ymcn♀,ybhk♀】

先輩 (ybhk) ページ5

〜薮side〜




朝、光と一緒に家を出て

早めに学校に着いた。


下駄箱で、靴から上靴に履き替える。





薮「やだー、光と別れるとか…」

光「何言ってんの、いつもそうじゃん」





俺の言葉に

素っ気なく返す光。





薮「光も寂しいんじゃねぇの〜？」





からかうように言えば





光「そ、そんなんじゃないし…！」





いつもの調子で、返事が返ってきた。



うん、ツンデレ最高。





薮「んなツンツンすんなって」





ｸﾞｲｯ




強引に、光の肩を抱き寄せる。



顔を近付ければ


光は顔を真っ赤にして、バシバシ俺の手を叩いてくる。





光「や、薮のへんたいっ！
誰か来たらどうすんの…！」

薮「来たらきたで、見せつければ良いんじゃね？」

光「見せつけるって…！」

薮「俺、一応お前より先輩だから。
先輩の言う事、逆らえないよな？」

光「な…！？」





ふっ…


ほんと、光って"先輩"って単語に弱いよな。





薮「冗談。先輩とか関係ねぇy…！？」





話してる途中

唇に柔らかな感触がした。





光「き、今日だけだから…！！」





それだけ言うと、光は

俺の元から走り去って行った。





薮「…アイツ、可愛すぎだろ…っ」





熱くなった唇に触れる。



不意打ちはズルすぎる…っ。

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