君色に染めて。 【arin♀,ymcn♀,ybhk♀】

お迎え (ymcn) ページ4

〜知念side〜




朝の6時45分に起きて

朝ご飯を食べて、顔を洗って、歯磨きをして

制服に着替えて…


いつも通り準備をして

彼を待つ。



彼はいつも8時にインターホンを鳴らす。



8時まで、後1分……


時計の針が8時を指した。




ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…




ほらね。




ｶﾞﾁｬｯ




玄関の扉を開ければ





涼「おはよ、侑李」

知「おはよう、涼介」





彼、涼介が顔を覗かせた。





知「行こっか」

涼「ほーい」





返事をすると、涼介は

さり気なく手を差し出してきた。

その手をそっと、握る。





知「行ってきまーす」





そう言うと、奥から


行ってらっしゃい。


と、お母さんの声が聞こえてきた。





知「ほんと、涼介って8時ピッタリに来るよね」

涼「凄いだろ？」

知「はいはい」

涼「何だよー。褒めてくれって」





少し頬を膨らませて私を見る涼介。



涼介って、カッコ良いけど可愛いよね。



矛盾してるって？

私もそう思う。

でも、そうなんだもん。





知「涼介」

涼「ん？」





名前を呼べば、私の方を向く涼介。


そんな涼介の唇に




ちゅっ




触れるだけのキスをした。





知「いつもお迎えありがと」

涼「っ…侑李可愛すぎ…！！」





涼介だって十分可愛いんだからね。

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