君色に染めて。 【arin♀,ymcn♀,ybhk♀】

スタイル3 (ybhk) ページ13

〜光side〜




体育が終わって、10分休憩。


私は急いで着替えていた。





慧「あれ？光そんなに急いでどうしたの？」

光「ちょっと、薮と話したい事があって…！」

慧「そーなんだ！
行ってらっしゃ〜い。
ラブラブしてきてね♡」

光「ラブラブはしない！！」





着替え終わって、慧より先に

女子更衣室から出た。


教室に戻ったと同時に、薮が来た。



薮を連れて、人があまりいない廊下へと向かう。





光「よく私の口パクが分かったね」

薮「光だから分かったんだよ」

光「あー、はいはい」





また思ってもいない事を…。





薮「で、聞きたい事って何だ？」

光「いや…その…」





…聞きづらい。


でも、私から薮に言ったし…





光「薮は…えっと……胸が、大きい人が好き…？」

薮「は…？」

光「…今日、体育の時、慧に光くらいの胸の大きさが良かったって言われて…私は慧みたいに大きい方が良いなって思ったんだけど…薮はどうなんだろうって思って……
あ、別に慧は悪気があって私にそう言った訳じゃないよ」





意を決して、そう言うと

薮は…黙ってしまった。



…マズい事、聞いちゃったかな…。





光「や、やっぱり忘れて＿＿」

薮「光」





突然、名前を呼ばれたと思ったら




ぎゅっ




…抱き締められた。





薮「俺は別に、大きい方が好きとか思った事ねーよ。
光の胸が好きだから」

光「や、ぶ…」

薮「後、伊野尾は悪気なく思った事を言うやつだからな。
別に責めたりとかはしねぇよ。笑」

光「っ…」





…何よ


薮のくせに…っ





薮「光？」

光「＿＿か＿＿＿」

薮「？」

光「かっ、カッコ良いって、思っちゃった…
バカ薮…！」





サラッと良い事を言ってくれた薮。


カッコ良い…素直にそう思った。



…口では素直になれないけど。





薮「ふっ…」

光「な、何＿＿」

薮「やっぱり光は可愛いなって」





その言葉と一緒に

重ねられた唇。






…胸の大きさなんて関係ない…か。




薮のお陰で、気にせずに過ごせそう。



ありがとう……バカ薮。

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