彼女 ページ11
図書館の入口に立って、周りを見渡してキョロキョロ。
チャンミン「おい、キュヒョナ！こっち！」
声に反応して、「あぁ」って顔で歩いてきた。
キュヒョン「なんだって待ち合わせに今どき、図書館？」
開口一番文句をブー垂れる。
チャンミン「古風でいいじゃん。」
なにそれ。って顔して机に置いたリュックを開ける。
キュヒョン「これ、頼まれてた参考書。」
チャンミン「ん、さんきゅ。」
キュヒョン「いっつもこんなところで本読んでんの？」
チャンミン「静かな方が落ち着くんだって。
あ、もういいよ行って。」
キュヒョン「ひっで！わざわざ時間作ったんだから、飯でも行こうぜー。」
肩にまとわりついてくるキュヒョンをわざとらしく遠ざける。
チャンミン「おまえ、今週合コンで忙しいって言ってたじゃん。」
キュヒョン「あー、今日のは中止になったの。
お堅い女子大の女はすぐドタキャンするから嫌い。」
幼なじみのキュヒョンとは、高校も大学もずっと一緒。
真面目な僕と違って、キュヒョンは大学で華開いたように青春を謳歌してる。
チャンミン「そんな知らない女としゃべってなにが楽しいんだか。
僕は彼女になった人にしか興味ない。」
キュヒョン「え！？彼女できたの！？」
いつ？いつ？どんな人？としつこく聞かれ、最後には。
キュヒョン「俺より先に彼女ができるなんて信じられない・・・」
と放心状態で悔しがられた。
チャンミン「もうすぐここに来るよ。」
キュヒョン「え！マジ？
見て行こ〜♪」
そう楽しそうにいいながら、図書館のソファに座った。
医師を目指しているキュヒョンは、エリートのくせに鼻につくような性格をしてない気さくなヤツ。
きっとAさんに紹介しても仲良くしてくれる。そう思っていた。
チャンミン「あ、来た。Aさんだ。」
入口で、電話中なのか携帯片手に手を振るだけで中に入ってこない。
キュヒョン「・・・あの人？」
チャンミン「うん、そう。綺麗な人だろ？」
得意げに入口のAさんに向かって手を振る。
キュヒョン「・・・あの人って確か、○○メディカルコーポレーションのお嬢様だろ？」
医学部じゃない僕には、なんの話か分からない。
チャンミン「あぁ・・父親が会社を経営してるって・・」
キュヒョン「おかしいな。あの人、結婚してたはずだけど。」
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ちなみ(プロフ) - amiさんとなおさんのコラボ作品、とっても良かったです。身代わり？とか思ったけど、私は私の良さがあったから、チャンミンも自分の気持ちに気付いてくれた。心がほんわかしました。ありがとうございます。 (2017年1月8日 21時) (
レス) id: 78ec05bb04 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ここあさん» 読んでくださってありがとうございました！忘れられない人が居るチャンミンと、そのチャンミンを想い続ける彼女。どちらもつらい恋でした。泣いた分、最後のハッピーエンドで笑って頂けたかな？私にとっても思い出深い作品なので、感想嬉しかったです。 (2015年6月26日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ - 泣きました(ToT)すごくステキなお話ですね。ずいぶん皆さんから遅れたコメントで申し訳ないです(>_<) 途中胸が苦しくなるくらい切なかったけど、最後は幸せになれてよかったです♪ (2015年5月26日 1時) (レス) id: 6016df3393 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - アスカさん» アスカさん、コメントに気付かず、お返事が遅れてごめんなさい(>_<)このお話は、なおちゃんと二人で作った私にとっても思い出深いお話ですので、そんな風に仰って頂けてとても嬉しいです！最後まで読んで頂き、感想まで、ありがとうございました！ (2015年4月22日 11時) (レス) id: 65b029e398 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - コラボ作品、素敵でした。ありがとうございます。いい作品も読むことが出来て私も幸せです。 (2015年4月11日 9時) (レス) id: b6b3a6f85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお ami
x他1人 | 作成日時：2014年10月16日 21時
