誰かの笑顔の為に。【狼ゲーム】【短編集】 (ページ26)

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おねだり【神崎ソウシロウ】ページ26

今回はちょっとpink要素ある
かもです((
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真っ暗な夜。
私は、家で待っているソウシロウさんの元へ向かっている。

高校生の頃の友達と、飲みに行ってたら気づけば終電ギリギリで。

お酒もたくさん飲んでふらふらな自分を、重い足取りで動かす。

『ただいまぁ…』

「おかえり～♪って…どうしたの?」

やっとの思いで、家についた。

玄関まで迎えに来てくれたソウシロウ
さんを見ると、数時間前に会ったのに
急に寂しさが込み上げてきた。

『ソウシロウさん、会いたかったです。抱きしめてください。』

「いいよ～♪おいで♪」

少し驚いていたけれど、私を呼んで
抱きしめてくれるソウシロウさんは
とっても温かかった。

『ソウシロウさん、大好きです。』

「僕も、Aちゃんのこと好きだよ?」

酔っているせいか、なんだかとても
ふわふわしていて。

今ならなんでも叶う、そう思った。

『ソウシロウさん、ちゅーしてください。』

「ち、ちゅーはちょっと…」

『やっぱりダメですよね…』

ふと我にかえって、抱きしめられた
ままソウシロウさんを申し訳なさそうに見つめていると、

ちゅ

『!?』

おでこに降ってきた甘いキス。

ほっぺた、唇までもにたくさんキスが
降り注がれる。

『ソ、ソウシロウさ…』

「Aちゃん、もしかしてお酒飲んだ?」

『は、はい…飲みました。』

何か悪いことでもあるのか、呼吸を
整えながら考えていれば。

『え、ちょっと待ってください…』

気づけばお姫様だっこされてて。

力弱いのに持ち上げられるとは…
重たいのに。

「待たないよ♪あんなに、おねだり
しちゃったんだから後戻りは
出来ないからね♪」

お酒のせいにしちゃおっか♪なんて
可愛く言ったであろうソウシロウさんは妖しく笑う。

ベッドに押し倒されれば、
もう可愛いソウシロウさんは
当分戻ってこない。

夜のおねだりは、狼に襲われてしまうかも＿＿?