誰かの笑顔の為に。【狼ゲーム】【短編集】 (ページ17)

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俺だけ【新村コウ】美紅様ﾘｸｴｽﾄページ17

コウside

時は、狼ゲームの最中。
俺は、Aという女に溺れていた。

とても愛らしくて、素直で、
人を大事にするヤツで。

そんなAを、自分だけのものにしたい。誰にも触れさせたくない。

そんな風に思い始めた。

俺は、大部屋にいるであろうA
の元に向かう。

独り占めしたいという欲望のままに。

「おっ、コウだ!!なんかあった～?」

愛しい君は、そこにいて。

『ん?ちょっとAに用があってな。』

もう、トメラレナイ。

隠し持っていた睡眠薬を含んで、
Aに口付ける。

「んぐぅ…!?」

多少の眠気がするが、彼女を眠らせる
ことができた。

彼女をおんぶして、隠し場所へと向かう。

『…っと、よし。』

やっと独り占めできる歓喜と、
誰かに見つかるんじゃないかという
不安が波のように襲ってくる。

…もし、Aが暗いところが
嫌いだったら?

見つかったら、なんて説明する?

なんて、考えだしたら止まらない
疑問に自問自答を繰り返し一時間が
経つ頃だった＿＿

「Aちゃん、大丈夫!?」

隠し場所が、見つかってしまった。ー

何が起こるか恐怖に包み込まれるも
急いで隠し場所に向かう。

『＿＿っA!!』

「ひっ……」

名前を呼べば、怯えきった目で
こちらを見るA。

「コウがっ、犯人だよ!!狼なんだよ!!」

その瞬間、そこにいる全員が振り向き
俺を見る。

「これはもう、コウ君が狼で決まりだね♪」

『俺は、狼なんかじゃないぞ?』

真実を言っただけなのに、みんなは
信じていなくて。

「Aを、閉じ込めといてよく言えるなそんなこと…」

リツが、軽蔑の目でいい放つ。

誰の言葉も、聞こえなかった。

俺は、恐怖に未だ怯えて俺を睨むAしか見ていないのだから。

自分だけを、見つめる瞳震える体
すべてを俺のモノに＿＿＿

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リクエストありがとうございました!!

遅くなって、申し訳ないです(＞～＜)