誰かの笑顔の為に。【狼ゲーム】【短編集】 (ページ12)

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嘘つき【神崎ソウシロウ】ますくねこ様ﾘｸｴｽﾄページ12

届かない気持ち【神崎ソウシロウ】を
見てから読むのをおすすめします♪

ソウシロウside

突然だけど、僕はAちゃんのことが好きだ。

Aちゃんは、僕の後輩で
僕を尊敬してくれている。

何事にも諦めずに取り組む、そんな
Aちゃんに心惹かれていた。

でも、Aちゃんは僕のことなんか
好きじゃないと思うんだ。

だから、嘘をついてしまう＿＿

『ツバキちゃんはね～♪
とっても優秀で可愛いんだよ～♪』

本当は目の前の君に言いたいけど、
そんなことは言えなくて。

「確かにそうですよね、」

少し悲しそうなAちゃん。
本当は、僕のこと好きなのかなって
思ってしまう。

「神崎警部、一条警部のこと好き
なんですか?」

『ｺﾞﾎｯ、痛いところ突いてくるね～、
　Aちゃん…』

また、僕は嘘をついた。

僕の、ちょっとした悪戯心が、

『Aちゃんは、応援してくれる?』

君の顔を、

「っえ…?」

また、悲しそうにさせる。

『Aちゃーん?』

今になって、後戻り出来ないなぁ
なんて話をけしかけようとすると

「当たり前じゃないですか!!
応援してますよ、神崎警部!!」

『本当?ありがとう♪』

Aちゃんは、笑っていた。

だから、本当のことなんか
言えなくなって。
なんとなくこの場から逃げてしまい
たくて、目線を向こうにやった。

そこには、今行ったらAちゃんを
また悲しくさせてしまうであろう
ツバキちゃんがいた。

『あっ、ツバキちゃんだ～♪』

何か言いたげな彼女を置いて歩き出す。

『好きだよ、Aちゃん。
　嘘ついてごめんねｯｯ＿＿』

呟いた小さな声は、自分の足音に
かき消された＿＿

～～～～～～～～～～～～
両片想いが書きたかったけど、
伝わりますかね((

リクエスト、ありがとうございました!!