ねんず 🎤 ページ8
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Aは疲れていた。思考が追いつかないほどの仕事量に、目眩がするような憂鬱な天気。ポジティブな同僚でさえ少ししょもしょもと顔を歪ませるほどの繁忙期に耐えきった彼女の体はそれはもう簡単にスコンと眠りに落ちた。
Aは疲れていた。それは夜中に鳴るバイクの音にも全く反応しないほどに。
Aは疲れていた。多分震度4ほどの地震が来ても起き上がらないほどに。
Aは疲れていた。近くでカンカンと緊急信号を鳴らす消防車にさえ気付けないほどには。自身の家が火事になっているというのに気づかなかったのは、全て最近の疲れのせいだったのだ。
――――――――
『知らない天井だあ』
と言いたかったが、びっくりするほどカッスカスで潤いが足りない喉が音を出すことを拒んだ。噎せた。やめて欲しい。キョロキョロとあたりを見回しても何もなくて落胆した。
ジャラ
肩を落とすと同時に聞こえた不気味な金属音。驚いて喉元に触れれば体温よりも幾分か冷たい鎖が嵌められていた。
「あれ、起きてたの？」
爽やかに笑った男が開けた扉を足でちょんと蹴って閉めた。笑うと泣き黒子が際立って、なんだか可愛らしい顔をしていた。それに反して体はそこそこゴツかった、……ゴツいというよりかは骨ばってると言うのが正しいのかもしれないが。
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ポム(プロフ) - シソラスさん» ありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです😭💕これからも頑張りますので是非よろしくお願いします🙏 (2月26日 0時) (
レス) id: 22cb62df43 (このIDを非表示/違反報告)
シソラス - どの作品も独特で不思議な雰囲気が漂っていてとても好きです…是非応援させてください。 (2月22日 15時) (レス) @page7 id: 1420bb5147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポム | 作成日時：2024年2月18日 19時
