頼み事 ページ28
SHRが始まる前までには殆どの生徒がクラスにおり雑談など友達同士で会話をしていた。
私は丸井くんを待っていたけれど中々教室には入って来なかった。
すると柳生くんが教室へ入ってきて、私を見つけるなり「あっ、佐藤さん!」と言って向かってきた。
「おはよう。柳生くん。」
「おはようございます。」
柳生くんは軽く会釈をしてくれた。
「どうしたの?」
「風紀委員会で少々手伝っていただきたいことがありまして……」
「うん、いいよ。どんなことかな?」
「先月、風紀委員が実施した全クラスのアンケートがありましてその結果をまとめていただきたいのです。」
先月か……そんなことしてたんだ……。
知らなかったな〜
「アンケートは生徒会室にあります。時間があれば私も手伝うことが出来ますが……」
柳生くんもテニス部とかで忙しいからそれくらいは私がやらなくちゃいけないよね。
部活とかなくて暇なんだし。
「分かった。今日のお昼休みと放課後で頑張ってみるねっ。」
「心配ないよ、1人で出来るから!」
私も風紀委員としてちゃんと活動したいし、せっかく柳生君が頼みに来てくれたんだもん。断れないよ。
「ありがとうございます。大変助かります。」今度はもっと丁寧にお辞儀をされてしまった。
「いいよ!いいよ!これくらい!」
柳生くんは少しオーバーなところがあるならなぁ……。
「あ、今は日本史の勉強をしてたのですかっ?」
「うん。1ヶ月休んでたから覚えることが多いなって」
「それは大変でしょうに…」
「本当は数学の方が出来るか心配なんだけど、仁王くんに教えて貰おうかなって……」
すると仁王くんですかっ!?
と、柳生くんは目を大きくし驚いていた。
「だって仁王くん数学得意だし……」
「私だって数学は出来ます!わからない所は何処ですかっ?教えて下さい!」
えっ、なぜが怒り気味で言われてしまった……。
仁王くんと何か張り合っているのかな……。
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メッツ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ハラテツっすか。2月以降にでしたらかけるかもしれません。四天宝寺関連を考えてたのでいい案をありがとうございます! (2018年1月9日 23時) (レス) id: c9e41587fa (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2018年1月9日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メッツ | 作成日時:2018年1月8日 0時