なんで ページ19
部活の会話をしたあと私達はいつも通りのくだらない話をしながらそのまま帰った。
家に帰宅すると母が飛び出してきた。
「良かった〜無事に帰ってきてくれて。」
「うん。ただいま」
本当は心配されるのなんて御免だけど母に言える勇気もない。
私は制服のまま二階の自分の部屋へ行った。
私服に着替えた後、ベットに横たわり自分の腕を見つめる…。
この腕が骨折か……。
案外人の身体って脆いんだね……。
優奈でさえ怪我しちゃうんだもん。
私は興味本位で自分の腕を叩いてみた。
「…………？」
分からない……。叩くのが弱かったのかな？
私はもう1回叩いてみた。
「……分からない。」
痛みはやっぱり感じれない。肌は叩いたところが赤く腫れているだけだった。
私はドラマの中で叩かれている人を見るとその人が“痛い”と言っていたから、叩かれると痛いのだと思っていた。
でも、実際自分を実験台にしてみると痛くない。あのテレビの中の人が顔を顰め辛そうにしていたのは一体何だったのか。
そもそも痛いとはなんだったのか。
私には人の感情がかけているのではないかと思った。
そんなはずない……私にだって痛みは感じられるはず。全く痛みが無い人なんていない。
もっと強く叩けばわかるはず……。
それから私は何度も自分の腕を叩いた。
「……っ、」
分からない。
痛くない……痛くないよ。なんで。
こんなに強く叩いてるのに！
分かんない……分かんない！！普通の人と同じ痛みでいいのに＿＿＿！
それからますます私の行為はエスカレートしていった。
突然私の部屋の扉が開いた。
「何してるのAちゃん！」
母は私の所へ来て腕を掴んだ。
「自傷行為はダメってお医者さんに言われたじゃない！」
母が強く私に怒鳴りつけた。
違うよ……そんなんじゃないの……
私はただ……。泣かないようにするのに精一杯だった。
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メッツ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ハラテツっすか。２月以降にでしたらかけるかもしれません。四天宝寺関連を考えてたのでいい案をありがとうございます！ (2018年1月9日 23時) (
レス) id: c9e41587fa (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2018年1月9日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メッツ | 作成日時：2018年1月8日 0時
