見透かされてる ページ13
荷物を片付け終わったところで丸井くんは部活に行ってしまった。
クラスにはほとんどの人が帰ってしまい、私が荷物を片付けている頃には誰もいなくなっていた。
今日の朝に感じたあの冷たい視線は何だったんだろう……。
ふと、朝の出来事を思い出す。
授業中などは感じなかったけど確かに皆は私の事を見てた気が……
「ふっ、……」
そんなの気のせいよ。うん。まさか私がね。あるわけない。
とんだ勘違いさんだと自ら感じたせいか1人で笑ってしまった。
「なーに、笑っとるんじゃ。」
「え゛っ……」
いつの間に教室に……。というか部活に行ってなかったんだ。
迂闊だった……絶対おかしな人だと思われたよね。
「笑ってないよ〜」あはは……見苦しい言い訳だけど今はこうとしか言えない。
「変なやつじゃの」
「ぐっ……」
多分仁王くんのことだから何も気にしずに思ったことを言ってるんだと思う。
そうだとしたら、仁王くんに対しての私の印象が下がってしまう＿＿＿！
いけない。丸井くんじゃなかったものの、明らかにそれに近い部類に変なやつ。という風に思われてしまった。
「プリッ。丸井は先に部活に行ったんかの」
「そうだね。」
「仕方ないやつじゃのー」
面倒くさそうに呟いてた。
どうやら仁王くんは丸井くんに置いていかれたらしい。
それまで仁王くんが何をしてたのかは分かんないけど、部活に行ってしまったことを告げると寂しそうにしていた。
「ワシも行くとするかの」
「そうだねっ、頑張ってね。」
「……それは丸井に言った方がいいんじゃないのか？」
「…………？」
教室が静まり返る。
と、つまりこれは……どういう意味？
まさか……私が丸井くんのことが好きなの知ってる！？
仁王くんはいたずらな顔になってピヨっと、謎の音を発した。
それから少し経って、仁王くんは自分の荷物を持って部活へ行こうとしていた。
言われたことが正しいと反対のことを言いたくなるのが人間の性情なのか、
「別に、そんなんじゃないからね！」
と、教室へ出ていこうとする仁王くんに言った。
仁王くんは私を見ないで一言「ほーう」とだけ言った。
絶対私の気持ち見透かされてる……
ガクッと首を下にして落ち込みながら教室を出た。
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メッツ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ハラテツっすか。２月以降にでしたらかけるかもしれません。四天宝寺関連を考えてたのでいい案をありがとうございます！ (2018年1月9日 23時) (
レス) id: c9e41587fa (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2018年1月9日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メッツ | 作成日時：2018年1月8日 0時
