鋭いな…… ページ12
SHRが終わってから丸井くんがノートを持ってきてくれた。
「えーと、いつから休んでたっけ？四月の初めくらい？」
そう言いながら私の机の近くでパラパラとノートを見ている。
「そう……。」もっと仲良く喋りたいけどこれが私の限界。少し俯いて私は言った。
「んじゃここからだな。」
わざわざノートを開いて私に教えてくれた。
思ったよりも綺麗な字でちゃんと書いてあったから驚いちゃった。
「ふふっ、ありがとう。」
自然と笑みが零れてくる。
「別に気にするなって」と一言言って既に寝る体勢に入っている仁王くんの席へ行った。
やっぱりカッコいいし可愛い……。
でも本人はそういう素振りをわざと出そうとしてないから余計に女子に人気なんだろうな……。
それに、仁王くんのあの自由気ままな猫さんみたいな所も好きっていう人がいるのを聞いた。
丸井くんから貸してもらったノートに目を通していくとノートの隅っこに小さな可愛いキャラクターのようなものが書いてあった。
そういう所もあるんだっと、私しか知らないような秘密が知れて少し嬉しくなった。
それから私は急にはっとして、ノートを写していないことに気づいた。
丸井くんに迷惑はかけちゃいけないと思って、授業中隠れて写したり10分休みにもひたすら手を動かし続けた。
しかし、
……さすが1ヶ月の休み。
授業も進みすぎて何言ってるか分かんないし、ノートは全く書き終わらなかった。
先生は入院している間に課題を出してくれていたりしたけどテストは別だし、結局ノートを写さないことにはテストは出来ない。
休んでいた分ちゃんとノートを写さなければ。
放課後の時間になって私は丸井くんの席へ行ってノートを返そうとした。
「ありがとう……助かったよっ」
まだ半分も写せてないようなノートを返そうとした。迷惑をかけるよりはマシかなって思って。
けど、「え、もう写せた？」
と、真相をつくようなことを言われてしまいビクッとしてしまった。
意外と鋭いな……丸井くん。
私は少しだけ戸惑を見せてしまったので「家に持ち帰って良いよい。俺使わないから笑」
と、気を使われこれ以上嘘もつけず素直に貸してもらうことにした。
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メッツ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ハラテツっすか。２月以降にでしたらかけるかもしれません。四天宝寺関連を考えてたのでいい案をありがとうございます！ (2018年1月9日 23時) (
レス) id: c9e41587fa (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2018年1月9日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メッツ | 作成日時：2018年1月8日 0時
