第四十話「インストール」 ページ41
「クソがァッ！！！！」
ＢＯＯＯＯＭ！！ＢＯＯＯＯＭ！！
千切れど藻掻けど、次から次へと絡みつく鎖に爆豪君の体力が消耗していく。きっと自分でも理解しているだろうけれど、藻掻かなければあっという間に窒息するほど鎖に巻かれてしまう
「ふははははは！！どうした、何かしてみせよ！
それとも、貴様はその程度の男か？」
「言ってくれるじゃねぇか、この金ピカ野郎……！！」
ビキッ、と額に青筋を立てたその表情は子供が泣いて逃げ出しそうなくらいの悪人面だ
すると、彼の掌がじわりと熱量を帯び始めた。急激に上昇し始めるそのエネルギー量にすぐさまマシュが盾を構え、宝具展開の詠唱を始めた
「吹っ飛び、やがれぇえええええええ！！！！」
「＿＿＿＿＿＿顕現せよ、『
強烈な衝撃を伴った爆発に鎖が弾けた。その衝撃は白亜の城壁越しでも伝わるほどだった
「さっきから、こそこそ盾女の後ろに隠れやがって。テメェ、ほんとに勝つ気あんのかァ！！？」
「先輩……！」
「……」
「……大丈夫だよ、マシュ
爆豪君、君の言う通りだよ。正直言って俺自身に戦闘能力は皆無だし、皆の力を借りないと戦えない。皆がいるから、俺はこの場に立てる
だからね、俺は皆の期待を裏切りたくない。彼等の“マスター”として！！」
ぶわり、と風が巻き起こる。ちらりと王様を見ると満足そうに、そして心底愉快そうに微笑んで霊体化した
金の粒子に包まれる。魔術回路が熱を帯びる。光の奔流、霊子が舞い、体操服は金の鎧へと書き換えられた
同化、つまりイリヤ達の言う
『我を飽きさせぬよう励めよ、雑種』
彼の名は古代メソポタミア神話における、シュメール初期王朝時代のウルク第1王朝の王「ギルガメッシュ」。実在した人物とされ、人類最古の英雄譚『ギルガメッシュ叙事詩』の主人公。圧倒的神性を持つ半神半人であり、最古にして世界の全てを手中に収めた英雄王である
「っけ！何でもアリかよ……！」
『リツカ！その器、暫し借りるぞ』
「(エッ？！ちょっと待って＿＿＿＿＿＿＿＿)」
『ふははははは！！』
どぷん
落ちた
水の中に落ちて沈むように、意識が落ちて、途切れた
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饅頭 - もう更新しないのですか？ (2020年12月14日 21時) (
レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 続きがとても気になります！面白かったです！！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 54047cc432 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます^ ^ちょっと執筆が滞り気味ですが、頑張ります！！ (2018年7月17日 18時) (レス) id: c509ccdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - とっても面白かったです！頑張ってください！(ロマニさんがどうなっているのかめっちゃ気になる。) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 20543c8800 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 奏さん» 応援ありがとうございます！ロマニはそのうちまた出てくるのでお楽しみに〜 (2018年7月11日 15時) (レス) id: e73c005897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆丸 | 作成日時：2018年5月3日 17時
