第三十八話「決勝戦」 ページ39
スタジアム中に響く今日一番の歓声が鼓膜を揺らす
決勝戦 藤丸ＶＳ爆豪
舞台の向こうには獰猛な獣のように紅い眼をぎらつかせる爆豪がいた
「漸くテメェのそのいけ好かない面、ぶん殴れるなァ。召喚野郎ッ！！」
「態々、渾名変えてくれたんだ。うん、臓物野郎よりかはマシかな！けど、手加減しないよ。何せスタメン勢のテンションがやばいから！！」
「当たり前だ、ボケェッ！！手ぇ抜いたらぶっ殺す！！」
「うわ、めっちゃ悪人面じゃん……」
ギャアギャアと騒ぎ立てる爆豪君の一方で、こちらもかなり騒がしい。英雄王は今にもエヌマっちゃいそうだし、ネロちゃまは発声練習中、ノッブはロックンロールなう、エルキドゥとイシュタルはメソポタミア戦争勃発しそうだし、バーサーカー勢はいつも通り、etc……
「さァいよいよラスト！雄英１年の頂点がここで決まる！！決勝戦、藤丸ＶＳ爆豪！！今！！ＳＴＡＲＴ！！！！」
合図の直後、強烈な爆風と硝煙が巻き起こり、スタジアムが揺れた
「ッシャァ、オラァァア゛！！！！」
ＢＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＭ！！！！！！
地面が抉れ、礫が飛び散り、濛々と白煙が立ち昇る。通常なら生きているかどうかすら危ういだろう
“通常”なら＿＿＿＿
「真名、開帳――私は災厄の席に立つ」
「それは全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷
＿＿＿＿＿＿顕現せよ、『
英霊・ギャラハッドが持つ宝具であり、「人理の礎」の本来の姿。白亜の城キャメロットの中心、円卓の騎士たちが座る円卓を盾として用いた究極の守りだ。そう易々と壊せるものではない
「マスター、指示を！行けます！」
「そのまま防御！
来い、バーサーカー！！」
叫ぶと手には彼の杭が握られた。赤黒く鋭い杭は不思議と手によく馴染んだ
『では、世界に呪わしき我が名を吼え立てよう』
コツ、と軽く地面を突く。すると次々にステージから杭が爆豪君を串刺しにしようと勢い良く突き出た
「ッチ！！爆速ターボ！！」
思いっきり舌打ちをすると杭が届く前に手からの爆破を活かして空中に出た
しかし
「度胸だけは一人前ね。いいわ、少しだけ遊んであげる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
饅頭 - もう更新しないのですか？ (2020年12月14日 21時) (
レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 続きがとても気になります！面白かったです！！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 54047cc432 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます^ ^ちょっと執筆が滞り気味ですが、頑張ります！！ (2018年7月17日 18時) (レス) id: c509ccdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - とっても面白かったです！頑張ってください！(ロマニさんがどうなっているのかめっちゃ気になる。) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 20543c8800 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 奏さん» 応援ありがとうございます！ロマニはそのうちまた出てくるのでお楽しみに〜 (2018年7月11日 15時) (レス) id: e73c005897 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小豆丸 | 作成日時：2018年5月3日 17時
