第二十六話「宣戦布告」 ページ27
「＿＿＿＿てな事が、あったんだよネ！」
「くたばれ」
「人使酷い
きよひー宥めんの大変なんだよ！まあそんなとこも可愛いんだけど」
「まあ！旦那様ったら！」
ベシベシと背中を叩いて照れる清姫。先程の般若はどこへ置いてきたのやら
「で、A組に宣戦布告するの？」
「まあね」
「なら俺も行くよ」
A組の教室前に行くと予想通り人がいっぱいだ
「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ」
「あ゛あ゛！？」
人使、お前煽りスキルなんて持ってたのか
というかお相手さん顔怖っ
「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴けっこういるんだ。知ってた？
体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって
その逆もまた然りらしいよ……敵情視察？
少なくとも俺は調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり」
「うわ、大胆だね」
「藤丸君まで！」
「あ、前は嫌なもの見せちゃってごめんね」
「怪我はもう良いのかい？」
「平気平気
だから俺も加減とかしないよ？一応先生からもGOサイン貰ったわけだし、全力で暴れ回って、勝ちに行くから」
よろしくー、と手を振っていると誰か来たようだ
「隣のB組のモンだけどよぅ！！敵と戦ったっつうから話聞こうと思ったんだがよぅ！！エラく調子づいちゃってんなオイ！！！！」
なんか見た目ヤンキーっぽい。めっちゃ雨の日とかに捨て猫拾いそう
「本番で恥ずかしい事んなっぞ！！」
そんな中、無言で人混みを掻き分けて出ようとする男子が1人。確か爆豪君だったか
「待てコラどうしてくれんだ。おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねぇか！！」
真っ赤な髪の男子の言葉に爆豪君は関係ねぇよ、と返し、更に続けて言った
「上に上がりゃ関係ねえ」
かっけぇー。思わず口笛を鳴らすと人使に睨まれた
ああでも、そんなこと言われたら張り合いたくなって来た
「じゃあ俺も１つ良いかい？爆豪君」
「何だよ、臓物野郎」
「俺、好きで腹の中掻き混ぜられたわけじゃないからね？
俺さ、やっぱヒーロー目指そうと思うんだ」
カツカツと靴を鳴らして彼に近付いた
「
にっこりと微笑んだ
「上等だコラァ！！その間抜け面、吹っ飛ばしてやる」
不敵に笑い返して、彼はモーゼのように開けた道を歩いて帰って行った
「じゃ、言いたいこと言えたし帰ろうか」
「お前も大概だよな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
饅頭 - もう更新しないのですか？ (2020年12月14日 21時) (
レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 続きがとても気になります！面白かったです！！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 54047cc432 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます^ ^ちょっと執筆が滞り気味ですが、頑張ります！！ (2018年7月17日 18時) (レス) id: c509ccdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - とっても面白かったです！頑張ってください！(ロマニさんがどうなっているのかめっちゃ気になる。) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 20543c8800 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 奏さん» 応援ありがとうございます！ロマニはそのうちまた出てくるのでお楽しみに〜 (2018年7月11日 15時) (レス) id: e73c005897 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小豆丸 | 作成日時：2018年5月3日 17時
