# 2 ページ2
.
会場に着いて辺りを見回す。
見てみるけど…
賢ちゃんらしき姿はない。
広い会場で、
人数も多いから、
きっとまだ見つかっていないだけ。
そう思いながら式を過ごした。
式が終わり、
会場の外には写真を撮る人、
懐かしい友達と会って話している人、
どんちゃん騒ぎしている人、
いろんな人がいた。
少し歩いて賢ちゃんを探すけど、
…やっぱりいない。
もういいや、
こういう運命だったんだよ。
そう思いながら家に帰る。
残念。
そう思うけど、
賢ちゃん見つけても
話しかける勇気はなかったはず。
だから、
別にこれでもよかったんだ。
だんだん、家が近づくにつれ、
振袖を着てる人も少なくなっていく。
なんだか恥ずかしいな。
そう思ったときだった。
“ ＿ A！ ”
また、私の名前を呼ばれた。
今さっきみたいに振り返ってみると、
今度はいた。
スーツを着た賢ちゃんが。
賢 『めっちゃ久しぶりやんな、』
『え、うん…』
賢 『成人式で見つけられへんかったけど、ここで見つけることできた(笑)』
ヘヘッと笑う賢ちゃんに…涙が出そうになる。
会いたかった人。
ずっとずっと会いたかった人。
賢 『なぁ、少し話さなへん？』
『うん、いいよ、』
賢 『その服しんどない？着替えてくる？』
『じゃあ、そうしよかな、』
賢 『じゃあ、俺ん家で待ってるわ、』
賢ちゃんと会う約束できた。
浮かれた気持ちになっていると、
“待って！”と呼び止められた。
賢 『写真撮ろうや、』
『写真？』
賢 『そ。記念に撮ろうや、』
20歳の記念に写真を撮る。
スマホに2人が映るためには密着しなきゃいけない。
賢ちゃんの隣にいけば
香る貴方のいい匂い。
…懐かしかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - めちゃ泣けます、、続きはもう書きませんか？？すごいいい話で続きもめちゃみてみたいです！ (2020年2月1日 0時) (
レス) id: 76b22a6a79 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか - 飛んできました！！！続編おめでとうございます！！ヨウちゃんも二十歳祝ってくれたんかな？？ (2019年9月1日 10時) (レス) id: b41f399045 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あ み こ | 作成日時：2019年8月30日 15時
