＊＊５ ページ6
深澤side
突然俺の手を取って歩き出した女の人、いや、女の子？
服装とかメイクとかは大人っぽくしてあるけど、チラッと見えた顔がまだ幼く感じた
後ろを振り向いてみると、隠れる様子も一切なく堂々とついてくるさっきのおっさん
男の俺でも気持ち悪いと思う、タチ悪すぎ
少し歩いたところで立ち止まって『もう大丈夫です』って言う女の子におっさんがついて来てることを伝えると、わかりやすく顔に恐怖が浮かんだ
深澤「ここまできたら、おっさんが居なくなるまで巻こう。来て？」
勝手に巻き込まれたことで俺は関係ないとはいえ、怖がってる女の子をこんな危ない状況に置いたまま帰るわけにはいかない
『えっ、ちょっと！』
キャップを深く被り直して、さっきまで繋がれていた手をもう一度取り、今度は俺が引っ張った
でも、ここは飲み屋街なんだよなぁ
未成年だと思われる女の子を連れてはいっても大丈夫なところなんてあるのか？
そー思った時に目に入って来たのは、全国チェーンのファミレス
ここしかないわ。人多いから目立たないだろうし
＊＊＊
ファミレスに入って年齢を聞いてみるとやっぱり未成年、１７歳だって。
深澤「ラウと一緒じゃん」
俺の周りの１７歳、揃いも揃って大人っぽすぎねえ？
『ラウってだれ？』
深澤「ん？いや、こっちの話よ」
心の声が漏れていたらしい
そこから色々聞いてみると、夜の世界にも色々事情があるらしい。
俺に仕事な事話す女の子は、この世の中の汚い部分を全て知っているかのように冷めきった顔をしている
幼い顔に似合わないその表情が、俺には少し怖かった。
ラウと同い年って聞いたからか、本当ならすぐにでも「その仕事辞めろ」って言いたいところだけど、今日みたいな怖い思いしてまでこの仕事をしてるんだからそんな簡単にはやめねぇよな
ましてや俺、この子の事何にも知らないし
『あのー、お兄さん。流石にもう大丈夫だと思います。ありがとうございました』
俺が色々考えてる間に女の子はテーブルにコーヒー代を置いて席を立っていた
深澤「あっ、ちょっと！もう夜遅いから家まで送って行く」
外に出てまたおっさんに絡まれた、なんて事があったらたまったもんじゃない
女の子にお金を返して席を立とうとすると
『家とかないから』
、、、この子は本当にどんな人生を歩んできたのだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 734人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻有(プロフ) - あすみさん» 楽しみにしています！ (2021年5月30日 23時) (
レス) id: 0efab2800c (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 麻有さん» 麻有さん、ありがとうございます！Twitterの方でも色々ご意見頂いていてどちらになるかはわかりませんが楽しみにしてていただけると嬉しいです！ (2021年5月30日 17時) (レス) id: bb6eada096 (このIDを非表示/違反報告)
麻有(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！^^ 次回作ですが佐久間くんで読んでみたいです！これからも楽しみにしてます^^ (2021年5月30日 10時) (レス) id: 0efab2800c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすみ
| 作成日時：2021年4月22日 22時
