どんな君も愛してる【青】 (ページ7)

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第六話ページ7

渡辺side

「さっきこれが届いた。1週間以内に出る写真だそうだ」

焦りまくったマネージャーが運転する車に乗って何が起こったのか聞いても全く話してくれず、いつもより少し荒い運転で事務所に着いて連れてこられたのは会議室

事務所のお偉いさんが1人いて、その人とマネージャーと俺の3人の空間

やっぱり俺なんかまずいことしたのかも、と思ったとこで目の前に出された写真

渡辺「これ、この間のやつ」

この間、って言うのはもちろん俺が勘違いしてあみさんに声をかけた日のこと

まさか週刊誌に撮られてたなんて

「これは渡辺、お前で間違いないよな」

渡辺「...はい、間違いありません」

事務所のお偉いさんは厳しい顔で俺を見つめてる

当たり前だよな、この時の俺帽子すら被ってねぇもん

妹と会う時に変装とか必要ないから何もしてなかったけど、これだとただ単に堂々と女と会ってる奴じゃん

「ただ、我々もちょっと気になってることがあるんだ」

渡辺「気になる事？」

「この写真に写ってる女性、妹さんじゃないかって話になったんだ。マネージャーがそう言うから本人に確認してみないとと思ってな。本当に妹なんだとしたら問題はないからな。」

渡辺「あー、なるほど」

目の前にいるお偉いさんも、後ろに立ってるマネージャーもあみさんのことをすっかり俺の妹だと思ってるらしい

写真にはガッツリ顔も写ってるし勘違いするのも無理ないよな

何回も言うけど、マジで似てるし

「どうなんだ、妹なのか？」

この場合、俺はどうしたらいいんだ！？

本当は妹じゃないんだけど、妹じゃないって言えば熱愛みたいな見出しをつけられて世の中に出される事になる

そうなったら、せっかく勢いが出てきたのにグループに迷惑をかけることになる

もしかしたらあみさんだって何が影響を受けるかもしれない

でも、ここで妹だと言ったら？

きっと記事は出ないだろうし、出たとしても熱愛報道にはならない

別にグループにも迷惑はかかんないはず

、、、結局あみさんは巻き込むことになっちゃうけど

渡辺「妹、です。たまたま妹に会って声をかけちゃったんです。そこを週刊誌に撮られるなんて不用心でした。」

明らかに安堵した顔になったお偉いさん

「そうか、それならよかった。これからも週刊誌には注意しろよ」

渡辺「はい。」

嘘ついちゃったけど、この判断正しかったのかな、、、