どんな君も愛してる【青】 (ページ17)

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第十六話ページ17

あみside

渡辺「今回の記事を見て、今のところ事務所の人もマネージャーもメンバーもあの写真に写っていたのは妹だと思っています。でも、あみさんのインスタには写真が載ってたじゃないですか。それがちょっと心配なんです。」

『そうですよね、もうちょっと考えるべきでした。すみません』

やっぱり、ご本人に会ってしまった時の写真を上げるのは不用心すぎたよね

渡辺「いやいや！俺も写真上がるの楽しみにしてるって言いましたし、あみさんが謝ることじゃないです。でも、その投稿に対して変なコメントとか来るかもしれないなーって心配で」

『変なコメント、ですか』

妹「ほら、本当はあの記事シュガちゃんなんじゃないのー？とか、匂わせだー、とかさ。」

『なるほど』

そっか、そういう事があるのか

今日の朝の時点では何にもなかったけど、そりゃ記事が出て昨日の今日だから誰も辿り着いてないよね

渡辺「もし本当にそういうコメントが来て酷いようなら事務所から正式に否定する文書出す事もできると思うんで、絶対言ってくださいね？」

『でも、そうすると渡辺さんが公に嘘をついてしまうことになりますよね？』

だって実際はあの写真は私な訳だし

そんな事をさせてしまってもいいのかな

妹「いや、あれは私だった！妹の私がそう言ってるんだからそういう事にしましょ！だから、変なコメントが来たら後めたさとか持たずにしっかり否定してくださいね。今投稿を消しても変な感じだし、黙秘してても怪しまれる時代ですから」

渡辺「しゅりもこう言ってくれてるんで、そうしてください。とにかく過剰にでも自分を守る事が大事なんで。」

あみさんも俺も、って笑った渡辺さん

きっとこの嘘は、私だけじゃなくて渡辺さんの為にもなるって事だよね

『わかりました。そうさせていただきます』

そう言って承諾すれば、笑顔でお礼を言ってきた渡辺さん

渡辺「じゃあこの話は終わりでっ！」

『えっ？』

この話が終わり、って

私が渡辺さん兄妹に心配されて、何かあったらすぐ連絡、全て否定して大丈夫ですよって言われただけなんですけど

本当にこれで終わり？

渡辺「あ、なんかあります？全然聞きますけど」

『い、いえ。ただ、その今回の件でお金とか請求されるのかなーって思ってたので…』

私の発言で少しの沈黙が訪れる

もしかして私、まずいこと言ったのでは