どんな君も愛してる【青】 (ページ14)

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第十三話ページ14

あみside

私の住んでいるアパートとは比べ物にならないセキュリティを突破してたどり着いた渡辺さんの部屋があるフロア

『本当に、本当に行くんですか？』

妹「もちろん。ここまで来たんで後戻りはできませんよ」

『それはもう脅しです！！！』

相変わらず私の背中を押しているしゅりさん

ここまで来ても尚、逃げると思われてるのかしら

いや、逃げる隙があったら逃げたいぐらいには緊張してるんだけどさ…

妹「よし、もう鍵は空いてるらしいから入りましょ」

『えぇ！』

肩を掴まれて急に止まったと思ったら回転させられて、部屋の扉が開けられる

まって、ワンクッション欲しいんだってば…！！！

妹「お兄ちゃーん！あみさん来てくれたよ！」

『お、お邪魔します』

来てくれたというか、連れてこられたって言う方が正しいような気はするけどもうそんな事はどうでもいい

直ぐに謝って直ぐに帰ろう

もはやこの玄関でことを済ませてしまいたい、、、これはちょっとダメな考え方かもしれないけど。

まぁ当たり前に、玄関で完結するはずもなく相変わらずしゅりさんに引っ張られながらリビングに向かう

賠償金とか言われたらどうしよう、イメージを崩した業務妨害とか、、、

もし請求されたとしたら、こんな普通のOLに払える金額なはずがないよね

もしかして借金するしかないのか！？

どうしよう、考えれば考えるほど怖くなってきた…

ジャニーズのアイドルが週刊誌に撮られてしまうような状況を作り出したのに謝罪だけで許されるとは思ってないけど、一般人にできることは謝ることだけなんです！！！お許しください！！！

、、、何を言ってもいい訳にしかならないよね

妹「お兄ちゃん、入るよ」

しゅりさんが取手に手をかけてドアが開く

よし、リビングに入った瞬間謝ろう

『この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした！！！』

渡辺「マジですみませんでした！！！」

、、、え

一瞬視界に入った渡辺さんが頭を下げてたんだけど、見間違いじゃないよね？