天使が重すぎる 2 (ページ36)

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EP.84 ページ36

あみside

“好きです、付き合ってくれませんか？“

私がラウールくんから聞きたいと思っていた言葉

返事は決まっている、はずなのに

『えっと、』

答えるのを躊躇ってしまう

自分が思ってるよりもラウールくんのことを好きになってる

だからこそ、不安な気持ちになる

ラウ「付き合えないなら断ってもらって構わないし、今すぐに返事できない！って思ったらまた今度でいい。あの時と違って突発的なものじゃないもん。ちゃんと今日伝えようって思って、いろんな覚悟を決めて告白したから」

ラウールくんはこんなに真っ直ぐ伝えてくれるのに、私は自分の中で勝手に不安になって答えられなくて、ほんとに情けない

でも、自分の心の中を打ち明けたら重たいんじゃないかって思ってしまう

ラウ「あ、あと言いたいことがあるならちゃんと言ってね？僕のこんな部分が治らないと付き合えない！とか！」

『違うの、、、不安で、』

ラウ「…不安？」

言ってしまった、今はとてもラウールくんの顔を見れない

でも、一回口に出したら止まらなかった

『専門学生って忙しいから、全然会えないかもしれない。学校で一杯一杯になって連絡だって遅くなっちゃうかもしれない。今までみたいに週に3回も会える環境じゃないんだよ。会えない時間にラウールくんが心変わりしちゃったらどうしようとか、なんか色々考えちゃって…その、私も好き、だから』

恐る恐るラウールくんの顔に視線を戻すと、心底驚いた顔をしている

でも、嬉しそうに口角を上げた次の瞬間私は長い腕の中に閉じ込められていた

ラウ「あみちゃんはそんな不安になる必要ないんだよ。僕はあみちゃんが忙しくて会えないのは全然我慢できる。だってあみちゃんが夢に向かってがんばってるってことだもん。連絡だって気長に待つよ、どうせ僕は学校でスマホ触れないから夕方までは返信できないしお互い様。それに、僕が心変わりすると思う？あみちゃんが中学校を卒業してから一回も会ってないのにやっぱりあみちゃんが好きだった、忘れられなかった。それでも不安になる？」

抱きしめられてるせいでさっきよりもずっと近くなった声

近くで感じるその声は、なんだかすごく安心感があった

『不安に、ならない』

ラウ「じゃあ改めて、僕と付き合ってくれますか？」

『、、、よろしくお願いします』