天使が重すぎる 2 (ページ27)

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EP.75 ページ27

あみside

ちなみにラウールくんは仮卒期間に入ってから少しの期間は、一週間に2回だけメールをしてくるっていう謎行動をしていた

私としては、連絡してくれるのは嬉しいし構わないんだけど律儀に週に3回の頻度だから不思議に思って理由を聞いてみたら「学校で僕が教室に行くのも週に3回ぐらいだったから、毎日連絡したら重たいかなって思って」ということらしい

重たいかも、って今更いうことなのかな

高校で再会した瞬間に告白しちゃうあたり、重いとか重くないとかの概念はとっくに超えてしまってるような気はするけど

前々から何回も思ったことあるけど、ラウールくんってところどころ不思議なんだよね

あみ毎日連絡してくれてもいいんだよ

精一杯の勇気を出して送った私

ラウールくんからの返信をもちろん

ラウじゃあ毎日連絡する!!!

このメッセージの後にすぐ変なスタンプ

このスタンプ、喜んでるのか悲しんでるのか分かりにくいんだよね

佐久間「なにニヤニヤしてんの？」

『うわっ！びっくりしたぁ！』

佐久間「そんなに驚くことないじゃん！あ、もしかして彼氏？」

『違うし！彼氏いないもん！』

佐久間「えー、俺も恋バナしたかったのにぃ」

『無理です』

佐久間「じゃあもし彼氏ができたら、俺に紹介してね？」

『なんでよ！』

佐久間「いいじゃんいいじゃん！」

『嫌ですぅ！』

普段のお昼休憩なら、この休憩室にも私とさっくんだけじゃなくて数人の美容師さんがいるのに今日に限ってみんな外にランチに行っちゃってさっくんと2人だけ

佐久間「えー、恋バナしたかったのに」

『あいにく恋バナを提供できるような話はもちあわせておりませんので』

佐久間「えー、つめたーい」

『いや、これはガチなんだよね』

リアルに生きてきた年数＝彼氏いない歴だし、正直今まで彼氏が欲しいと思ったこともなかった

好きな人ができた時に考えればいいや、みたいな

でも、いざ好きだなって思う人ができるとこうも何にもできなくなっちゃうんだってこの年になってから分かったんだよね

高校卒業目前で気づくなんて遅いっていろんな人に言われそうだけど