天使が重すぎる 2 (ページ22)

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EP.70 ページ22

あみside

「「「「メリークリスマス！！！」」」」

12月25日、クリスマス、聖なる日、一般的には恋人と過ごす日

私はなぜこの人たちとカラオケでパーティーをしているのだろう

『らいむとめめは2人じゃなくてよかったの？』

目黒「昨日2人でご飯行ったしイルミネーションも見たし。それなら今日は4人でパーティーだろ」

『あぁ、そうですか』

すでにデートはしているらしい

向井「いやー、ほんまはラウも誘ったんやけどな。なんか予定があるらしいわ」

『私何にも言ってないんですけど？』

らいむ「ね、ラウールくんも来れたらよかったのに」

今日も今日とて私の言葉はスルーらしい

でも、心のどこかでラウールくんも居たらよかったと思ってて強く否定できない自分がいる

目黒「まぁラウも色々あるんだろ。今日は同級生4人で楽しもうぜ」

向井「そうやな！」

注文していたドリンクとか料理がどんどん運ばれてきて机の上が一気にパーティー感を増していく

向井「じゃあ、乾杯！！！」

「「「乾杯！」」」

学校外でこの4人で集まった事は今までなくて、康二とめめの私服を見るのも初めて

康二もめめも噂通りおしゃれだわ

向井「なぁあみ、あの2人改めて見てもお似合いやと思わん？」

『今おんなじこと思ってた』

2人で並んで座ってしゃべってるだけなんだけど、制服で並んでる時よりもなんだか大人びて見える

付き合ってそんなに長いわけじゃないけど、もう長年付き合ってるみたいな空気感

向井「ほんま、2人がくっついてよかったなぁ」

『私たちずっとムズムズしてたもんね笑』

向井「ホンマやで！何回か無理やりくっつけてやろうかと思ったもんな笑」

『踏みとどまった私たちに拍手』

康二も私も胸元で小さく拍手する

ほんと、よく我慢したよ私たち

目黒「何2人でコソコソ話してんだよ」

向井「うわぁ！びっくりしたぁぁ！」

康二、ビビりすぎ

『めめの悪口で盛り上がってたんですぅ』

目黒「は、まじ？」

『まじまじ、康二に聞いてみなよ』

目黒「康二、ちょっと話聞かせたもらおうか？」

向井「あみ、嘘つきやって！わかっとるやろ！？」

ニヤつくめめ、焦る康二

よく見る構図だけどやっぱり面白い

わちゃわちゃしてる2人からそっと離れてらいむの隣に座った