天使が重すぎる 2 (ページ15)

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EP.63 ページ15

あみside

ラウ「あみちゃーん、教えてほしいです」

ラウールくんは何かをお願いする時、必ず敬語を使う

それは私に対してだけじゃないらしい

最近まではめめにも康二にも頼み事する時は敬語だったって康二が言ってた

気軽に頼ってくれるようになったのは最近なんだ、って

でももう勉強を初めて1時間近く経ってたから、苦手とは言いつつもわかんないところはなかったのかと思ってたからちょっとびっくりした

ラウ「もう、関係代名詞って嫌い！ていうか、英語って決まりが多すぎる！」

『わかるよ、その気持ち笑私も関係詞苦手だったし』

ラウ「だった、ってことは克服したんだ」

『克服っていうか、それなりに解けるようになっただけなんだけどね』

私が理解したのはつい最近で、受験が終わって3年間でやらなきゃいけない範囲も終わった先生がすることがないからって言って持ってきたのが一年生からの総復習だっただけのこと

先生の授業を思い出しながらなるべく丁寧に説明したらちゃんと理解してくれたみたい

ラウ「先生たちもこれぐらい丁寧に教えてくれたら良いのに」

『これ、先生の受け売りだけどね』

ラウ「え、どの先生？」

『ジェシー先生。マジでわかりやすいの。3回に一回は雑談でつぶれるけど』

ラウ「あの笑い声が大きい先生か。」

多分今、私とラウールくんの頭の中にはAHAHAHAHAHA！っていう特徴的な笑いが響いてると思う

ラウ「僕もジェシー先生がいいな」

『来年の担当がジェシー先生になるように祈ってときな笑』

あれ、確かジェシー先生って岩本先生と仲良くなかったけ？

てことはあべちゃん先生とも仲良いのかな？

もしかしてさっくんとも繋がってたりする？？？

あぁだめだ、どこが繋がっててもおかしくないや

ラウ「うん、そうする。あ、僕としては来年からもあみちゃんに教えてもらっても良いんだけど」

『無理無理、こっから先忘れていく一方に決まってるもん』

ラウ「そっかー、じゃあやっぱりジェシー先生に教えてもらうしかないね」

『そうしてください』

ラウ「はーい。」

『関係詞、分かった？』

ラウ「うん！ちゃんと問題も解けそう！」

『それならよかった』

なんとか役目は果たしたらしい

私とラウールくんはもう一度自分のテキストに向かった