天使が重すぎる (ページ48)

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EP.47 ページ48

あみside

)これにて体育祭を終了いたします

校長の閉会宣言とともに幕が閉じる高校生活最後の体育祭

色別対抗リレーで1番走者だったラウールくんは長い足を最大限にいかしてすごい歩幅でぐんぐん進んで一位を作り上げた

同じ団だから、ラウールくんの後にはらいむとめめもいるわけで

らいむは一緒に走る子の中に陸上部の子がいて追い抜かれちゃってたけど、らいむからしっかりバトンを受け取っためめがすごい勢いで追い抜かして見事1番でゴールした

あの時の私と康二の盛り上がり方は凄かったと思う

思わずハイタッチしちゃったもん

自分が走ったわけじゃないのにね笑

らいむ「お疲れさま。今年もよく乗り切りました」

『らいむもお疲れ様。乗り切れたっていうか終わっただけだけどね』

らいむ「絶対失敗しないで目立たないように乗り越える、って意気込んでたのに借り物競走で目立ちまくりだったもんね」

『もう言わないで、思い出しただけで恥ずかしい』

らいむ「笑笑見てて面白かったからそれでいい」

『面白がってんじゃん！』

らいむとのお喋りに花を咲かせていると、近くから「目黒先輩！」って女の子の声が聞こえた

らいむ「いや、でも無事に終わってよかったわ」

目の前で平常心を装って話を続けようとしてるけど、明らかに動揺してる、っていうか気になってる

目黒「ん？どうしたの」

「あのっ、その、、、」

目黒「？」

わかるよ言葉が詰まる気持ち、めめって誰と話すときでも目を合わせてくるもんね

なんて心の中で共感しつつ、できることならそのまま何も言わないで去ってほしいっていう気持ちが芽生えてくる

「は、ハチマキ、交換してくれませんか？」

、、、やっぱりハチマキか。

きっとどの学校にもあるであろうジンクス

好きな人とハチマキを交換できれば結ばれる

私なんかは、お互い好き同士じゃないと汗がついてるかもしれないハチマキを交換しないが故の確率的な問題だろ！とか夢のないことを考えちゃうんだけどさ

らいむ「あみ、今の子が言ったの聞いた？」

『うん、聞いてた。』

やっぱりらいむも気になってたみたい