天使が重すぎる (ページ47)

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EP.46 ページ47

あみside

『めめ、もしかしてらいむの応援聞こえた？』

目黒「うん、聞こえた。最後に聞こえた。だから踏ん張れたよ」

『さすがじゃん』

目黒「なんであみが上からなんだよ笑」

『まぁまぁそんなのはどうでも良いじゃん！』

目黒「笑笑らいむ、ありがとな」

らいむ「ただ応援しただけだし、」

目黒「らいむからの応援が1番嬉しいわ」

らいむ「っそう？ならよかったけど」

あーあ、わかりやすく顔真っ赤にしちゃって

めめ、ラウールくんに伝えたいことはちゃんと伝えろって言った本人なだけあってほんとに素直っていうかわかりやすいっていうか

ラウ「ねぇあみちゃん、めめとらいむちゃんって付き合ってるの？」

『うーん、まだだと思うんだけどね』

汗を拭きながら隣に立ったラウールくんも付き合ってないって知ってびっくりしてるぐらいだもん

ラウ「めめ、わかりやすいのにね」

『きっとらいむが鈍感すぎるんだよ』

ラウ「そっか、頑張れめめ！」

『ふふっ笑』

めめはこっちを見てもないのに、拳を作って空に向かって突き上げるラウールくんに思わず笑いが漏れた

ラウ「あ、なんで笑ったの！」

『いや、かわいいなぁって思って』

ラウ「かわいいよりかっこいいって言われたいのに…」

『、、、かわいい』

ラウ「ねぇってば！」

ほんとは、騎馬戦もカッコよかったよって言おうかと思ったけどなんとなくイタズラ心が働いてやめた

)色別対抗選抜リレーに出場する選手は入場口に集まってください

『ほら、ラウールくんも選手なんでしょ？行かなきゃ』

ラウ「うぅ、タイミング悪い」

『悪くないって、ちゃんと応援するから』

ラウ「じゃあ後でかっこいいって言ってね！！！」

『それとこれは別！！！』

ラウ「なんで！」

『いいから行きな？出遅れるよ？』

後ろ髪を引かれるように去っていったラウールくんを見送って自分の座席に戻ると、私と同じで選抜リレーには出ない康二がいた

向井「いつの間にかラウとめっちゃ仲良くなったんやな」

『かもね？』

向井「まぁさっきの会話は姉弟感あったけど」

『聞いてたんだ』

向井「2人とも声でかいねん。ま、楽しそうで何よりやわ」

『ありがと？笑』

私の中でラウールくんはいつの間にか “一緒にいて楽しい人“ になっていた