天使が重すぎる (ページ1)

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EP.1 ページ1

あみside

らいむ「クラス替えの表みた？」

『まだ見てない。てか、もう出てんの？』

らいむ「出てるよ！ほら、早く見にいくよ！」

『はいはいわかったから引っぱらないでっ！』

新学年が始まるとき、私たちは学校といういつもの空間で非日常の空気を味わう

高揚、期待、不安、緊張、

それは私だって同じ

『今年も同じクラスじゃん！！！さいっこう！！！』

隣で同じように歓声をあげるらいむと抱きつき合う

らいむと一緒のクラスなら今年も楽しい間違いない

「あ、お前らまた一緒なの？」

「偶然やなー、俺らも一緒の2組やで」

抱きつく私たちの上から聞こえてくる声の主は

『げっ、また蓮と康二も一緒なの』

目黒「嫌なのかよ」

向井「ひどいわー、俺らは喜んでるのになぁ？」

『あんたらは分かってない、私の苦痛を…』

この2人と一緒ってことは今年も…

らいむ「あみの席、今年も注目を浴びるね」

『勘弁してよ…』

磁石のようにくっついて離れないこのお二人はなんてったて顔がいい

認めたくはないけど、これは事実なのだ

廊下を通れば女子が振り向く、体育祭があれば告白されまくる

めめこじファンクラブがある、なんて噂も聞くぐらいなのだ

いや、めめこじってなんだよ、アイドルかよっ！って話なんだけども

そして最大の問題はここから

めめこじの苗字は目黒と向井、私の苗字は村田

よって、教室の席ではめめこじにサンド状態

女子たちの視線が痛いわけ、別に嫌われてるとか妬まれてるとかじゃなくて、単純に女子たちがめめこじを見過ぎなの

私を見てるわけじゃないのかもしれないけど、蓮から康二に視線が映る時に一旦私を通過するのよ、しんどいのよ！！！！！

らいむ「あみ、顔がしんでる」

『気が重いよ私は』

らいむ「2年連続イケメンに挟まれるなんてラッキー☆ぐらいの心持ちでいったら？」

『それ、自分でもいける？』

らいむ「え？無理。」

『だよね』

ただ、今年に関してはこんなの序の口

なんでかっていうのは、入学式の次の日の学校で早々に感じることになった