EP.38 ページ39
あみside
文化祭2日目のお昼
ラウールくんに言われた通り中庭のステージに向かえばすごい人だかりができてる
らいむ「ラウールくんってダンス部なの?」
『違うよ。ダンスはやってるみたいだけど』
らいむ「予定表にはダンス部って書いてあるんだけど」
『そうなんだ。単純にダンス見て欲しかったとか?』
らいむ「どうなんだろね。わかんないや」
『それにしてもすごい人なんだけど』
らいむ「うちの高校のダンス部有名だしね」
『え、そうなの』
らいむ「なんか大会で優勝もしてるらしいし。ほら、一個上の先輩もすっごい人気だったじゃん。」
『あー、深澤先輩と渡辺先輩だっけ』
らいむ「そうそう。他校でもかっこいいって話題になってたらしいよ」
『へぇ』
正直、ダンス自体にそんなに興味はないけど深澤先輩達のことは知ってる。
私でも知ってるぐらいモテてたんだもん
それに、なぜかめめと康二と仲がいいの
イケメンたちはイケメンのコミュニティでも持ってるのかな
待つこと数分、大きなスピーカーからアップテンポな曲が流れてくる
曲に乗ってステージの横から上がってきたダンス部の中で一際スタイルがいいラウールくん
ダンス部、入部したのかな?
疑問が頭に浮かんだけど、パフォーマンスが始まった瞬間そんなのは一瞬でなくなった
決してセンターに立ってるわけじゃないのに、私の視線はラウールくんに釘付け
長すぎる手足を持て余すことなく動かして、まラウールくんから音楽が鳴ってるんじゃないかって錯覚するぐらい気持ちよく音に乗っていく
表情だって、普段からは想像できないくらいカッコいい
数曲あったはずなのに、気づけば最後の曲らしい
ゆっくりと歩いてラウールくんがセンターに立った瞬間、感じたことがないぐらい心が震えて全身に鳥肌がたった
ダンスなんて興味のない素人なのに、彼がいるべき場所はそこなんだって確信するぐらいセンターが似合ってる
ここが学校の中庭に造られた簡素なステージだなんて思えないぐらいラウールくんは輝いている
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お久しぶりです!あすみです!
私生活が忙しすぎて全然更新できてませんでした、申し訳ないです…
今日からまた再開していくのでよろしくお願いします!
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時