EP.20 ページ21
あみside
「明日からの夏休み、くれぐれも羽目を外さないように。休み明けからはいよいよ進路に向けて動き出すからなー」
夏休みという魅惑的なものを目の前にした私達に先生の言葉なんて届かない
「一応受験生だってこと忘れるなよ」
「「「はーい」」」
先生への返事だって心ここにあらずって感じ
それもそのはず
この学校に通ってる人はほとんどが就職か専門学校への入学を目指すから、夏休みから追い込んで勉強に励む人なんてごく稀
みんな高校生活最後の夏休みを楽しむ気満々
「じゃあ終わります。礼」
「「「ありがとうございましたー」」」
今だって終わった瞬間私の席にらいむが飛んできた
らいむ「今年も夏祭り一緒いこ」
『うん、私はいいけど、、、』
ちらっと後ろを振り向くとサッカー部に囲まれて夏祭りに誘われてるめめ
『いいよ、一緒行こ』
もしかしたらめめがらいむの事誘うかもって思ったけどサッカー部と行くの承諾してるっぽいし、私だってらいむと一緒に行きたいし
らいむ「今年もちゃんと浴衣着ておめかししていこうね」
『わかってるって笑』
夏祭りに行く前に私の家に集合してメイクと着付けの後、私がらいむのヘアアレンジをしてあげるまでがお決まりの流れ
中学校の時から変わらないこれが、夏祭りと同じぐらいの楽しみなんだよね
向井「ごめんなぁめめ、一緒に夏祭り行かれへんくって」
目黒「別に何とも思ってないよ。だって康二前から関西の実家帰るって言ってたじゃん」
向井「そうなんやけどな?」
目黒「お前、俺に寂しがって欲しいだけだろ。むしろ夏祭り一緒に行きたかったの康二なんじゃない?」
向井「あ、ばれた?」
目黒「バレバレだわ笑 こっち戻ってきたらどっか遊びいこうな」
向井「もちろんやで!お土産買ってくるわ」
目黒「待ってる」
あんたらはカップルか!!!って突っ込みたくなる距離感で話してる2人
康二の甘えんぼスキルが高すぎるんだよな、、、
らいむ「じゃあまた連絡する!」
『私も』
これから1ヶ月へのワクワク感と共に学校をあとにした
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時