くちべに？ ページ4
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「口紅？」
「そう、口紅」
へ〜と気の抜けた声で相槌を打つ友人に眉をひそめる。
なんだ、その興味ない感じ。
「口紅はもうコラボしたよ？」
「それはそれ、これはこれ、だ」
「とりあえずコンセプト」
少しは気になってくれたのかちらりとこちらを見るA。
よしきた！待ってました！
この機会を逃さまいと、勢いよく手持ち鞄の中から資料と試作品のリップを取り出す。
「とりあえず、今回のコンセプトは“奪いたくなる唇”」
「奪いたくなる、かあ...」
この子かわいいね、モデルを指差して呑気に感想を言うA。
お前...俺との温度差半端じゃないぞ。
今の俺は究極に追い込まれている。
社長に直接この案件をもぎ取ってこいとご命令を出されたのだ。
皆が喉から手が出るくらい欲しい存在、それが防弾少年団。
下世話な話、よく売れるのだ。
全員があの美貌ならな、納得できる周知の事実。
なんとか専属スタッフであるAに取り込んでコラボしてもらおうとした会社はたくさんあるが、ほぼほぼ門前払いである。
こいつはそう言うやつだ。
“あいつら”が輝けるものにしか“許可”を出さない。
「それで？」
「今回はリーズナブルな値段での販売を1つの売りにしている。1つ7000ウォンだ。
そしてもう1つ。男でも使える口紅だ」
「なるほどね、男の人をターゲットにしたのはいいんじゃない？」
当初よりは乗り気になったようで試作品のリップを触りながら頷く。
「それで“うちのコ”ね...」
きた、ここが難関。
俺の正念場！！！
「頼む！！今回は防弾少年団がイメージモデルをする事でっ」
「いいよ」
「だから！....え、」
「いいよ、協力する」
これはナムだな...こっちはユンギかなぁ...
なんて呑気に自分の腕に試し塗りをしているA。
俺は拍子抜け。
「もっと、嫌がるもんだと...」
「今回は特別ね。昔馴染みのお前だから。それと、もう１つは俺のただのわがまま」
詳しくは聞くなオーラがすごいので開いた口を噤む。
「撮影日は？」
「そうだな、試作品だから2週間後でどうだ？」
「ん、了解。またデスクの方に連絡頼むね」
「わかった、本当にありがとうな。助かった」
身支度をしながら数時間前にあった社長との流れを説明する。
すると、ケラケラ笑いながらバシバシと背中を叩いてくるA。
文句を言いたくなるが、案件が成功したからいいか...
「じゃ、よろしく頼むな」
「こちらこそ」
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桜華@尻(プロフ) - すごい面白い作品に巡り会えました(><)連載中に読みたかったです……!!!!!! (2018年8月1日 20時) (
レス) id: 721eb3d595 (このIDを非表示/違反報告)
TGY(プロフ) - たかのりさん» 一応攻めで進めていこうと思います！もったいないお言葉ありがとうございます、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2018年6月9日 7時) (レス) id: c5669fd06b (このIDを非表示/違反報告)
TGY(プロフ) - 朱羅さん» 攻め受け詳しくは決めていませんでした！でもとりあえず今は攻め寄りです...笑 こちらこそ！コメントありがとうございます。 (2018年6月9日 7時) (レス) id: c5669fd06b (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - とてもおもしろいです！数話でもう魅了されてしまいました(^^)会話からして攻め主っぽいのでそれも嬉しいです。攻め主希望！作品作り頑張ってください！ (2018年6月8日 23時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
朱羅(プロフ) - えっ攻めですか？攻めですか！それとも攻め寄りリバですか！有難うございます！ (2018年6月6日 1時) (レス) id: 05706361fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TGY | 作成日時：2018年6月5日 22時
