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『……そんな、!!』


私は悔しい気持ちをグッと堪え、優しくご遺体を

横にさせ、持ってきてた手縫いを顔にそっと被せ

あとは後に来る隠の人に任せることにした


『……すぐに来れなくてごめんなさい。

安らかに。』


私は合掌をし、鬼を探すためにすぐさまにさらに森の中へと走って行った。


__さっきの隊士、横にさせるときに気づいたけど、

どこも骨を折っていた。きっと、身体似合わない無茶な動きを無理やりさせていたんだ…


……鬼は本当に醜い存在だ。

私は怒りを胸に溜め込みながら鬼を探した。


すると獣のような叫び声が聞こえた。

『…そっちか』


私は足の速度を変えず、全集中の呼吸を崩さずに声の元まで進んでゆくと…

猪頭を片手で潰そうとしている巨大な目がたくさんついてる不気味な巨体の鬼を見つける


あの裸の猪頭は鬼の雰囲気じゃなさそうね…

私は呼吸を整えて刀を抜く。


【炎の呼吸、参の型 気炎万象】


鬼の腕を斬り、なんとか頭を潰されそうになった猪頭を助けられたようだった。

すると猪頭は必死に起きあがろうとする。


『怪我が広がります。隠がくるまで安静にしててください。』

「そ…んな“雑魚……っ俺“だ、って、!!」


猪の少年が無理に立ち上がろうとしたその時、

さっきの蜘蛛の鬼が私を襲ってきたのを察した私は直前で避け、

呼吸を整える


【炎の呼吸、壱の型 不知火】


鬼の太い頸をすぐさまに斬ると断末魔がひどかったが、すぐに灰になっていった。

すると猪頭はこっちをきらきらとした目でこちらに見惚れていた


「スッゲェ…!ほっせぇくせにあんなに硬い化け物を豆腐のように斬りやがった……!」


もしかして、癸の剣士かしら

数名送り込まれたとは聞いていたけど、まさか生きていたなんて、

___ぼろぼろだけど。


「お前は誰だ!!俺と勝負しろッ!」


猪の少年は私に指をさし、ボロボロの掠れた声で言った

私はポカンとしてしまう。


『__は?えっと…』

「あの十二鬼月にお前は勝った!お前と戦って俺が勝てば一番強いのは俺

っていう寸法だ!」


猪の少年は鼻息を鳴らし自分に指を刺す

……これが噂に聞く、脳筋ってやつなのかしら、

っていうか普通に隊律違反なのこの子、わかっているのかな


私は大きくため息を吐いた

.→←『那谷蜘蛛山』



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にこ - 作者天才すぎる (2022年11月9日 18時) (レス) @page15 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
私だ。(プロフ) - やよい@サブ垢さん» ありがとうございます! (2021年12月7日 16時) (レス) @page1 id: 8fc2f84feb (このIDを非表示/違反報告)
やよい@サブ垢(プロフ) - 私だ。さん» 那田蜘蛛山編辺りです!ページ数忘れましたけど() (2021年12月7日 15時) (レス) id: bc461f0e02 (このIDを非表示/違反報告)
私だ。(プロフ) - やよい@サブ垢さん» ご指摘ありがとうございます…話のどこら辺ですかね……( ⸍ɞ̴̶̷ ·̫ ɞ̴̶̷⸌ )💦 (2021年12月7日 15時) (レス) id: 8fc2f84feb (このIDを非表示/違反報告)
やよい@サブ垢(プロフ) - 御館様が親方様になっていますよ……((ボソッ… (2021年12月7日 15時) (レス) @page4 id: bc461f0e02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月25日 16時

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