大奥、其の最奥にて君を待つ。 ページ25
注意！大奥のかるーいネタバレ有り。ストーリーのネタバレはないぞ。
_________
「どうしてこうなった」
白い長襦袢に身を包み、布団の上で正座をさせられている。
何故か立ち上がって歩いても布団の敷いてあるところから出られない。どういうシステム。
「式部さーん…！助けてー…」
確か未亡人キャスター、紫式部とともにこの江戸城の調査を進めていた。その紫式部ともはぐれてしまった今、どうこの状況を乗り越えたらいいんだろう。誰か教えて。
真っ先に思いついたのが先ほど出会った少女のこと。
「カーマの仕業とか？いやまさかそんな」
流石にこんな変な仕掛けは造るまい。
「大体さ、ここって…」
文献で読んだ大奥そのもの。将軍が側室と褥をともにするやつだ。
「フラグ…うわ…！いや式部さーん…！いるなら返事を…！」
当然返事は返ってこなかった。
このまま誰も助けにこなかったら、あたし…あたし！
やばいやばいと語彙を消失しながら頭を抱えていたら、部屋の襖が開いた。
「あ、まだこの中にいたんですね？」
「貴様…！カーマか！」
面白くてたまらない、とでも言いたそうなカーマに掴みかかろうとした。しかし見えない壁が邪魔でできない！
「ふふ、そう慌てないでください。まぁ、この状況を作り出したのは私ですけど…
あぁ、そろそろ殿方がいらっしゃいますよ？さぁて、誰でしょうねえ？あ、結界解いときますね」
言うだけ言うと踵を返して去ってしまった。
「え、マジで…？？何しにきたんだあいつ…？」
体育座りをしてがたがた震えていたらまたもや襖が開いた。
後ろを見たいが体が動かない。見ちゃいけないと本能がいっ…て…ないぞ？あれ？
「………長らく待たせてしまったな」
がちがちと歯が音を立てる。そのまま首を捻ると…
「…信綱…様ァ？！」
苦労人(アグラヴェイン)を彷彿とさせるものの、何処か色気を身に纏うイケオジの真髄とも呼べる男がそこに立っていた。
大奥、其の最奥にて少女は花を咲かせる→←堅物騎士の、恋煩い。��
今日の鯖
フィン・マックール《鮭》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二階堂嗹哉（廻）(プロフ) - ナオさん» いますよぉ〜…あは、ギル様以外に推しがいなかったので…ついでに男性鯖下さい。女子鯖はもういい……玉藻もネロもアルテラも違うそうじゃない… (2018年11月18日 18時) (
レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - 二階堂嗹哉（廻）さん» インフェルノいるんや……うらやまちい…… (2018年11月16日 19時) (レス) id: 42c502bd37 (このIDを非表示/違反報告)
二階堂嗹哉（廻）(プロフ) - インフェルノも段蔵も居りましたし取り敢えず所から最初からキャスギル狙いの2が通ります (2018年11月13日 21時) (レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナオ | 作成日時：2018年5月6日 15時
