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第48話【ニュウガクオメデトウ】*???(王蛇)視点* ページ48

途中、生徒会役員の黒崎零に出会った。

生徒会の奴らはだいたい俺をイライラさせるが、こいつは例外ってやつだ。

少なくとも他の奴らよりは、俺を分かっている。

黒崎としばらく歩き、ようやく第一体育館の入り口まできた。


「なぁ黒埼・・・・・・」

「なんでしょうか・・・・・・」

「今、中は休み時間だよな?」

「よく分かりましたね」

「なぁ黒埼」


さっきより一段大きい声で言う。


「なんでしょう」

「邪魔はするなよ・・・・・・」


鋭い目つきで零を睨んで言うと、俺は入り口の扉にひと蹴り入れる。

ドンッと音が響く。扉は開かない。

今度は鉄パイプで扉を思いっきり殴る。扉にひびが入る。

最後にもう一度蹴りをいれると、扉は大小様々な破片を飛ばし、大穴があいた。

扉越しに多くの視線を感じる。足元の邪魔な破片を蹴り飛ばし、

土足のまま体育館に最初の一歩を踏み出した。

生徒会長がなんか言った気がしたが、もう遅い。


「よお、新入生のみ・な・さ・ま?」


大声でそういった後、不気味に笑う。


「今から俺が・・・・・・。俺が入学記念にプレゼントをやろう」


そう言って手を上げようとすると、いつの間にここにきたのか、

生徒会長が俺の手を抑える。

俺は呆れて溜め息をついた。今回ばかりはうさばらしではないのだが、

生徒会長は俺が会場を荒らすと思いこんでいるようだ。


「安心しろ会長。多分怪我人はでねぇさ」


会長はゆっくりと手を放した。

「それでいい」という変わりに、不適に笑って見せる。


邪魔がなくなったところで、改めて俺は手を少しずつ上げ、ステージを指差した。

俺の差した方向に、少しずつ視線が集まる。

横では、まばたきもできそうにない目で、会長が俺を見つめている。


少し経つと、新入生の視線は完全にステージに集まった。

その瞬間。ステージに赤、青・・・・・・様々な色の炎が発生し、「入学おめでとう」の文字を作り上げた。

もちろんステージに仕掛けはない。俺が能力を使ってやっただけだ。

あいにく火を操る能力ではないが。

おぉ・・・・・・という声があちこちからあがる。

生徒会長も、零もそれに見入っている。


「あぁ・・・・・・そうだ会長。あの炎は30秒後に爆発する。前の方の奴らをさげとくんだな」


そう会長にいうと、彼は正気に戻り、少し俺を睨みつけてからマイクを取りに走っていった。


「もう充分だな・・・・・・」


独りそう言って、会場を後にした。

第49話【爆発オチだなんて最低よッ((】*佐原姫子視点*→←第47話【面白そう】*唐哩 麻箏視点*



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ゆゆっち(プロフ) - 編集終わりました言うの忘れてました。 ごめんなさい。いや、本当に。 (2016年10月24日 13時) (レス) id: 98dba72c5e (このIDを非表示/違反報告)
みやみや★(プロフ) - 少し自分の所に修正加えました (2016年10月23日 22時) (レス) id: 96df6d41c7 (このIDを非表示/違反報告)
光輝@心響トランペット命(プロフ) - すみません、非公開になっていたものは公開しました。 (2016年10月23日 21時) (レス) id: ffe92a8306 (このIDを非表示/違反報告)
本格小説製作委員会白鯨ちゃん/プロフ必読(プロフ) - 続編でしょうね (2016年10月23日 11時) (レス) id: 547af87a2f (このIDを非表示/違反報告)
たくっちさんもキドさんも尊い@暖ゴロ(プロフ) - 続編…………ですかね。 (2016年10月23日 11時) (レス) id: 4f259d5ac7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狂兎 x他17人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年10月11日 22時

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