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第42話【最凶、最凶、最恐】*???(王蛇)視点* ページ42

俺は独り歩いていた。

学園の廊下をただ真っ直ぐ。ついこの前までは賑やかだったのに、

自分が恐れられているかのように、誰もいない。

どれだけ歩こうが、人どころか自分以外の足音もしない。

「イライラするなぁ······」

口癖ともいうその言葉だけが、虚しく空を切る。


うさばらしに生徒会室に入ると、まず机を蹴飛ばした。

それからは、もう荒れ放題。椅子も机もバキバキになり、壁にもいくつか穴を作っていた。


最後に一発とばかりに机を蹴ると、一枚の紙がヒラヒラと宙を舞い、

地面に落ちた。

その紙にかかれた文字で、俺は全て悟った。


「そういうことかよ。だったら俺もカンゲイしにかないとだな······」


独り呟くと俺は大きな声で不気味に笑った。

さっきはドアノブを捻って入った生徒会室を、今度はドアを蹴って出ていった。

向かうのは、第一体育館。

さっきの紙には、【入学式段取りっ!】と書いてあった。

今日は入学式だったのだ。だから、誰も校舎にはいなかったわけだ。

いや、誰も校舎にいないのが当たり前だったのだ。

新入生とやらが俺を待っていることだろう。

最狂とも、最凶ともいわれるこの俺を。


鉄パイプを引きずって歩く俺の足は、次第に早くなっていた。

途中、俺の道を遮るなんちゃらキャンペーンの掲示や、消火器なんかも破壊してやった。

生徒会······とくに生徒会長なんかは仕事が増えて喜ぶだろう。

いや、それ以前に、俺が入学式に参加してくれたことに歓喜するだろうな。

会場についたら何をしてやろうか。

想像するだけで笑えてくる。

会場と俺の距離は鉄パイプを引くずる音とともに、


近づきつつあった。

第43話【最凶との会合】*黒崎零視点*→←第41話【きゅうけいじかん】*弓澤ルビィ視点*



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ゆゆっち(プロフ) - 編集終わりました言うの忘れてました。 ごめんなさい。いや、本当に。 (2016年10月24日 13時) (レス) id: 98dba72c5e (このIDを非表示/違反報告)
みやみや★(プロフ) - 少し自分の所に修正加えました (2016年10月23日 22時) (レス) id: 96df6d41c7 (このIDを非表示/違反報告)
光輝@心響トランペット命(プロフ) - すみません、非公開になっていたものは公開しました。 (2016年10月23日 21時) (レス) id: ffe92a8306 (このIDを非表示/違反報告)
本格小説製作委員会白鯨ちゃん/プロフ必読(プロフ) - 続編でしょうね (2016年10月23日 11時) (レス) id: 547af87a2f (このIDを非表示/違反報告)
たくっちさんもキドさんも尊い@暖ゴロ(プロフ) - 続編…………ですかね。 (2016年10月23日 11時) (レス) id: 4f259d5ac7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狂兎 x他17人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年10月11日 22時

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