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第13話【レッツ準備】*美空裕太視点* ページ13

「任せなさい。クイズの方は無理だけど
能力披露ならわたしの能力が一番派手にしてくれることぐらいみんな分かってるでしょう?」

笑顔で羽癒ちゃんが告げる。
確かに、能力を強化、弱体化出来る羽癒ちゃんの力は魅力だ。
正直に言えば、僕も欲しいんだけど。

「まぁ、それはそうなんだけど……」
「なになに。何かあるのー?」

ふんふんと興味ありげにこちらに近づいてくる羽癒ちゃん。
ちょっと……近いような気がする。

「そろそろ、入学式の会場の準備、しないと……」

時計を指差す。
時間はすでに1時間以上も経っていた。
ここまで時間がかかったのは、恐らくクイズ大会の問題のせいだろう。
何人かにより葬り去られたあの問題たちは、
入学式中に何問か多めに考えておく必要がある。

「準備もあるし、早く行こう」
「よーし、いっちょ頑張りますかっ!」
「僕は力仕事苦手なんだけどなぁ〜」

口々に言うと、揃って生徒会室から出る。
一般の生徒たちは、今頃ちらほらと登校しているのだろう。
一般といえど、部活の朝練などがあるのだ。

入学式の会場は、第一体育館である。
校舎の近くに建設された幾つかの体育館は、校舎一階の廊下とつながっている。

小走りで歩くと、すぐ第一体育館についた。
中は相変わらず広い作りになっていて、二階建てである。
第一体育館だけは特別で、運動部への配慮だとか。

「よし、準備しちゃおうか」

と言うと、何も指示しなくても生徒会のメンバーはそれぞれ動き出す。
やることは、パイプ椅子500、長テーブル20を並べ、それにマイクなどの確認……
全員手際は良いが、人数で解決する場合もある。今回がそれだ。

「終わる……かなぁ」

と、ある部活の存在を思い出した。

「羽癒ちゃん。奉仕部の部員を呼んで、手伝ってくれないかな?」

羽癒ちゃんは快くいいよー、と言うと校舎へ消えていった。
申し訳ないが、少しだけ協力してもらうことにしよう。

「僕も頑張ろうかな」

袖をまくる振りをして、気合いを入れる。

時刻は7時30分。
入学式は8時30分からだ。

第14話【入学式です】*白鳥純花視点*→←第12話【突撃! 生徒会室】*皇城羽癒視点*



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ゆゆっち(プロフ) - 編集終わりました言うの忘れてました。 ごめんなさい。いや、本当に。 (2016年10月24日 13時) (レス) id: 98dba72c5e (このIDを非表示/違反報告)
みやみや★(プロフ) - 少し自分の所に修正加えました (2016年10月23日 22時) (レス) id: 96df6d41c7 (このIDを非表示/違反報告)
光輝@心響トランペット命(プロフ) - すみません、非公開になっていたものは公開しました。 (2016年10月23日 21時) (レス) id: ffe92a8306 (このIDを非表示/違反報告)
本格小説製作委員会白鯨ちゃん/プロフ必読(プロフ) - 続編でしょうね (2016年10月23日 11時) (レス) id: 547af87a2f (このIDを非表示/違反報告)
たくっちさんもキドさんも尊い@暖ゴロ(プロフ) - 続編…………ですかね。 (2016年10月23日 11時) (レス) id: 4f259d5ac7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狂兎 x他17人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年10月11日 22時

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