愛されていた。 ページ23
まだ、小さいときは愛されていた。
その時は無邪気に笑えたんだ。
たくさん笑顔だったんだ。
学校のみんなとも仲がよかったんだ。
学校ではイメージカラーのことで噂されていた。
私は、母に聞いてみたんだ。
私のイメージカラーは何色なの?って
そしたら、
「性格も、見た目も白色かな!」って言ったんだ。
白色は良い色なの?って言ったら、
「えぇ、あなたは一緒に寄り添ってあげるの。
悩みを抱えている子。
笑顔じゃない子、心の中で雨が降っている子にね、
優しく寄り添ってあげるの。」
そして、心の中を晴れさせるんだって。
そんな時、お腹の中に赤ちゃんができた。
もちろん、私ははしゃいだ。
お姉ちゃんになるんだっていう嬉しさでいっぱいだった。
そして、まなが生まれた。
とても可愛かった。
母も父も喜んでいたんだ。
そして、母とまなが家へ帰ってきた。
母は言ったんだ。
「まなはAよりも可愛いわね。」
ちょっとモヤっとした。
けど、本当のことだから。
私は、「うん、そうだね!」
って言った。
そして、母は毎日のように言うの。
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい。」って。
だから、たっくさん我慢してきた。
もちろん、妹に八つ当たりなんてしてない。
だって、白色なんだもん。
誰かの為に何かをする白色。
だから、耐えてきた。
そんな時、深夜に起きてしまったんだ。
そしたら、居間からね。
「本当に、Aは"要らない子"だわ。
どうして、産んでしまったんかしら。
まなはあんなにも可愛いのに。
Aはただの"ゴミ"でしかなかったわ。」
え?お母さん、嘘…だよね?
嘘つかないでよ…
要らない子?私は要らない子だったの?
ゴミだったの…?
ねぇ、やめて。
私もう、
しんどいよ。
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作者名:あんず。 | 作成日時:2022年8月9日 19時