検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:1,150 hit

愛されていた。 ページ23

まだ、小さいときは愛されていた。

その時は無邪気に笑えたんだ。

たくさん笑顔だったんだ。

学校のみんなとも仲がよかったんだ。

学校ではイメージカラーのことで噂されていた。

私は、母に聞いてみたんだ。

私のイメージカラーは何色なの?って

そしたら、

「性格も、見た目も白色かな!」って言ったんだ。

白色は良い色なの?って言ったら、

「えぇ、あなたは一緒に寄り添ってあげるの。

 悩みを抱えている子。
 
 笑顔じゃない子、心の中で雨が降っている子にね、
 
 優しく寄り添ってあげるの。」

 そして、心の中を晴れさせるんだって。

そんな時、お腹の中に赤ちゃんができた。

もちろん、私ははしゃいだ。

お姉ちゃんになるんだっていう嬉しさでいっぱいだった。

そして、まなが生まれた。

とても可愛かった。

母も父も喜んでいたんだ。

そして、母とまなが家へ帰ってきた。

母は言ったんだ。

「まなはAよりも可愛いわね。」

ちょっとモヤっとした。

けど、本当のことだから。

私は、「うん、そうだね!」

って言った。

そして、母は毎日のように言うの。

「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい。」って。

だから、たっくさん我慢してきた。

もちろん、妹に八つ当たりなんてしてない。

だって、白色なんだもん。

誰かの為に何かをする白色。

だから、耐えてきた。

そんな時、深夜に起きてしまったんだ。

そしたら、居間からね。

「本当に、Aは"要らない子"だわ。

 どうして、産んでしまったんかしら。

 まなはあんなにも可愛いのに。

 Aはただの"ゴミ"でしかなかったわ。」

え?お母さん、嘘…だよね?

嘘つかないでよ…

要らない子?私は要らない子だったの?

ゴミだったの…?

ねぇ、やめて。

私もう、
















しんどいよ。

あの場所へ。→←お姉ちゃん。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あんず。 | 作成日時:2022年8月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。