恋色サイダー (ページ37)

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貴「ジェシーくん。」

ジェ「あ、Aちゃん。今、話してきたの?」

貴「うん。…それで、改めてジェシーくんに伝えたいことがあります。」

ジェ「待って、俺から言わせて。こっちおいで。」

言われて、教室に足を踏み入れる。

本当は自分以外のクラスには入っちゃいけないから、

この状況を先生に見られたらいろんな意味でやばいな。

なんて、どうでもいいことを考えて緊張を紛らわす。

向き合うと、逆光でジェシーくんの表情はよく見えなかったが、

黄金色に縁取られた輪郭が綺麗で、思わず見惚れてしまった。

ジェシーくんがひとつ頷いて、口を開く。

ジェ「好きです。」

思いの外、シンプルだった。

でも、そんな一言が心に刺さってくすぐったくて、笑みがこぼれる。

貴「ふふっ。ジェシーくん、私も。私もだよ。」

照れ臭くて、目を合わせられなかった。

すると、そんな私にイジワルをしてくるジェシーくん。

ジェ「こっち向いて言って。私も、なに?」

耐えきれず、いっそ恥ずかしい思いするなら、と、思い切る。

ジェシーくんに飛びつくと、背伸びをして耳元で囁く。

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