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貴「...へっ?」
静寂に包まれた保健室。
ジェ「だから、Aちゃんのことが好きって言ってんの。」
貴「え、だって、エリカと、、」
ジェ「Aちゃんのせいだよ? 」
私、のせい?
ジェ「Aちゃんがさっきあんなこと言うから、押し込めてたのに抑えきれなくなって。
なんて。でも、結局は全部俺が決めたことだもん。
その前に、覚えてないでしょ。何も。笑」
貴「覚えて、ない。」
ジェ「Aちゃん言ってた。“悪い人だよね、私。”って。
でも、今思えば俺も同じだった。
エリカと付き合っていながら、毎日のようにAちゃんの教室覗いて。」
私、一体どんなこと言ったんだろう。
それと、エリカはどう思ったのかな。
ジェ「ね、返事は? もう分かりきってるけど。笑」
貴「ん。もしかして、そのさっき私、こ、告白した?」
ジェ「そう! いきなり泣き出しちゃったから、すっげー焦ったけど。」
貴「ねぇ、でもちょっと待って。私、エリカと話したい。」
ジェ「わかった。じゃあ、それまで待ってる。」
“倒れたんだし送ってってあげる。”なんて、心配してくれるけど、
今日のところは断った。
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作者名:神咲みあゆ | 作成日時:2018年7月15日 14時