恋色サイダー (ページ32)

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少しばかりぼーっとしていると、勢いよく扉が開いた。

ジェ「あ、Aちゃん起きた。大丈夫?」

ジェシーくんだった。

なんで、ここにいること知ってるんだろう。

ふと、記憶が蘇る。

あの時聞こえた声は、ジェシーくんのだったんだ。

貴「ジェシーくんが、ここまで運んでくれたの?
ごめんね、わざわざ。」

ジェ「Aちゃん、そういう時はありがとうって言うんだよ。
ってか、何も覚えてない感じかな?

あ、熱測ってみ。」

渡された体温計で、熱を測る。

何も覚えてないってどういうことだろう。

ピピピッ

貴「36.8。ねぇ、私なにかしちゃったのかな?」

ジェ「よかった。熱下がった。
やっぱり。熱出すと記憶なくなっちゃうんだね。笑

俺、ちゃんとエリカと話つけてきたんだけどな。」

貴「記憶? 話つけた? …待って、何の話か全然わかんないよ。」

ジェ「Aちゃん、よく聞いて。...俺、」

＿＿＿＿俺、お前の事が好き。

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