恋色サイダー (ページ27)

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次の日、朝起きてもまだ気持ちが晴れなかった。

ジェシーくんと廊下ですれ違うのが嫌で、学校に行くのが憂鬱。

でも、学校に罪はない、なんて自分をなんとか動かす。

こんな調子でいると、学校ではサヤも心配してきた。

サ「A!? どうしたの? 顔が死んじゃってるよ。」

貴「んー、…エリカ、ジェシーくんと付き合ってるらしいよ。」

サ「え!? 嘘でしょ? なんで、あんなにAのこと好きだったのに。」

貴「それなんだけど、エリカと付き合ったってことは
私のことなんて、どうも思ってなかったってことでしょ。」

少し冷たく当たってしまったことを、すぐ後悔する。

サ「違うよ。ちゃんと確認したもん。でも、ごめん。
…これから、どうしたい?私は、Aが決めたことを応援する。」

貴「諦めなきゃいけないの、わかってる。けど、無理だもん。」

サ「じゃあ、無理に諦めようとしないで。そのままでいい。
これからは、時の流れに任せよう。」

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