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25. ページ26
貴「へ、へー。そうなんだ。よ、よかったね。」
今、私の顔、ちゃんと笑えてるかな。
引きつってないかな。強張ってないかな。
自分でも、明らかに動揺してることがわかる。
チラッと、エリカの顔をみると、幸せそうな笑みがこぼれていた。
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家に帰ると、ただいまも言わず自分の部屋に直行。
ベッドにダイブして、顔をうずめる。
なんで? ジェシーくん、私のこと好きじゃなかったの?
期待させてばっかりで、本当なんのつもり?
こんなの全部八つ当たりだ。
私、いつの間にかジェシーくんのこと、こんなに好きになってたんだ。
“気づいた時はもう遅いって、あるからな。”
慎太郎の声が、脳裏に浮かんで消えない。
貴「“もう遅い”がくるの、早すぎじゃんか。」
いつまでそうしていただろう。
お母さんの声が聞こえる。もう、よるご飯の時間らしい。
心配かけるわけにもいかないし、仕方なく部屋から出る。
何となく顔を洗いたくて、洗面所までいくと、
そこの鏡に映る自分が、今にも泣きそうで辛かった。
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作者名：神咲みあゆ | 作成日時：2018年7月15日 14時
