ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス 3 ページ5
「……樋口さん、大丈夫ですかね。“龍之介さん”」
「さあな___ゴホッ」
谷崎の異能『細雪』は、雪の降る範囲で幻影を映す異能である。異能を持たぬ樋口では到底太刀打ちが出来なかった。
苦しそうに声を漏らす樋口の喉に谷崎の手。銃が音を立て地面に落ち、
「死んで、しまえ……!」
と谷崎が呟いた。
肉の裂ける、嫌な音がした。尤も、其れを嫌な音と取ったのは、痛みに敏感な中島と、未だ人の死に慣れていない樋口、自分の腹を貫かれた谷崎だけである。
「死を惧れよ、殺しを惧れよ
死を望む者、等しく死に……望まるるが故に」
不気味な言葉にその場の空気がヒヤリと冷え込む。倒れた谷崎の向こうに居たのは、先程国木田に忠告された、ポートマフィアの危険人物二人だった。
「お初にお目にかかる。
「初めまして。同じく、室生犀星です。まあよろしくどうぞ」
二人の自己紹介は死の宣告に来た死神を思わせた。
その死神に樋口は口を開く。
「芥川先輩、ご自愛を……!此処は私一人でも」
芥川が其れに肯く事もなく、樋口の頬に平手が入る。室生が止めに入る事はなかった。
「人虎は生け捕りとの命の筈!片端から撃ち殺してどうする!」
最後に芥川は、役立たずめ、と一喝した。樋口の頬は赤く腫れ上がりながらも、すみませんと口にした。
「あんた達は一体……」
「ですから、ポートマフィアです」
「目的は初めから貴様一人なのだ、人虎。そこに転がるお仲間は謂わば貴様の巻き添え」
余りにも冷酷なその言葉に中島は言葉を失った。
×××
むしとりあみ+です。
余りにも拙いその文章に灘は言葉を失った、なんてことがありそうで怖いですgkbr
執筆ペースが遅いので1日一つ程度しか書けません。
灘に回します。
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作者名:灘 むしとりあみ+ x他1人 | 作成日時:2016年7月6日 5時