+ 陸 + ページ7
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｢ 私 ､ 本郷桜子と申します ｣
｢ …… 井伊直政だ ｣
｢ 俺は酒井忠次 ､ よろしく頼むぜ ｣
｢ 榊原康政だ ､ よろしく｣
｢ 俺は本多忠勝 ! よろしくな ｣
｢ はいっ ､ よろしくお願い致しますね ｣
稀代の美少女 ､ 桜子に誰もが絆されていた ｡
彼女に他意は一切ない ｡ 天性の美貌と人を惹きつける魅力があるゆえに男はイチコロである ｡ 例外はない ｡
｢ どうか件の諍いは見逃して頂けませんか ? ｣
｢ … 好きにしろよ ｣
｢ 本当ですか … ! 井伊さん … ! ｣
｢ いや眩しすぎる …… ｣
｢ ? ? ｣
不満そうに顔を顰めていた井伊はフワフワとした桜子の雰囲気にすっかり ､ しっかりと絆されていた ｡
しかもこの男 ､ 彼女の顔がめちゃくちゃ好みなのだ ｡
｢ 鼻の下伸びてんぞ ｣
｢ 榊原うっせぇ ! 別に伸びてねぇよ ! ! ｣
｢ めちゃくちゃ井伊のタイプだもんなぁ ? ｣
｢ バッ … ! ! 酒井 ! それはテメェもだろうが ! ｣
｢ そうか ､ 否定しないってことは井伊は本郷がタイプだということだな ! ｣
｢ 本多 …… ! ! いらんこと言うな ! ! ｣
正直なところ井伊と酒井のタイプはどうでもいいのだが桜子が対象となれば話は変わってくる ､ と上杉は静かに傍観に徹した ｡ 他のクラスメイトも然り ｡
張本人である桜子は ､ というと教室の前方に佇む眼帯の彼 ､ 伊達政宗に呼ばれた為に輪から抜けていた ｡
｢ 私は伊達政宗 ､ 桜子と呼ぶが構わないか ? ｣
｢ ! はいっ ､ ぜひ桜子とお呼びください ｣
｢ そうか …………… 桜子 ｣
｢ はい ､ なんでしょうか ? ｣
｢ いや呼んでみただけだ ｣
早々に青春である ｡
未だに騒々しい彼等の方を見て伊達は鼻で笑い ､ 桜子を独占しているという優越感に浸った ｡
｢ まったく …… 騒がしいな ｣
｢ そうですね ､ けど仲良くて何だか微笑ましいです ｣
｢ ? 微笑ましいのか ｡ むしろむさ苦しいと思うが ｣
軽く揉み合う彼等を微笑ましいと表現した桜子の感性はズレているが ､ 伊達も深くは突っ込まなかった ｡
そう ､ この男も他と変わらず彼女に惹き込まれたうちのひとりであるからだ ｡
｢ かわいい ｣
｢ えっ ! ? ｣
可憐に微笑む横顔に見惚れ ､ ふと言葉にしてしまう程に伊達は桜子に好意的だった ｡
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あめ??(プロフ) - 続きが見たいです！是非続編でもいいので、作っていただけると嬉しいです！ (5月7日 23時) (
レス) @page27 id: 3d269f0d91 (このIDを非表示/違反報告)
静波紅音 - これで終わりなんて寂しすぎます！！！続きが見たいです！！ (9月25日 9時) (レス) @page27 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
SugaR?(プロフ) - とっても面白いはなしで大好きです！頑張ってください楽しみにしてます！！ (2022年10月2日 17時) (レス) @page11 id: 0fe5d9de4b (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年9月26日 21時) (レス) @page3 id: b848bb5ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十日夜香耶 | 作成日時：2022年9月25日 0時
