+ 伍 × 上杉 + ページ6
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___ そう言われましても … あなた方に指摘される謂れはないと思うのですが …… ?
黒髪を靡かせた可憐な彼女はそう言うと 、 不思議そうに首を傾げた 。
彼女 、 桜子ちゃんは強かな女の子だった 。
乱暴な挙動や好奇の視線に怖がっている姿は可愛い … 違う 、 いや違わないが 。
桜子ちゃんの姿勢は女の子らしい相応の態度に見えるが不良という存在に畏怖している様子はない 。
そういう意味で彼女は強かで芯のある女の子だ 。
「 そもそも僕は彼女が絡まれていたのを助けただけさ 。 下心丸出しの君達と一緒にしないでもらえるかい ? 」
「 はァ ! ? 上杉テメェ ! 表出ろや ! ! 」
「 だァれが下心丸出しだコラ ! ! 」
「 女の前だからって大人しいフリしやがって ! ! 」
「 その爽やかなツラがムカつくんだよ ! ! 」
彼等4人を煽りに煽って怒らせてしまえば 、 僕の席へと一斉に詰め寄ってきた 。 彼等は僕を知っているみたいだけど … 残念ながら君達のことは名前すら知らない 。
それにいいのかい ? 僕の隣は桜子ちゃんがいるのに 。
彼女に悪い印象を与えてしまう 。 君達も見惚れていたじゃないか 。 もちろん僕もだけれどね 。
桜子ちゃんはとても美しい 。 この世の美という概念を超越した存在 、 絶対的な稀代の美少女だ 。
艶やかな夜空のように深い黒髪 、 白く透き通った肌 、 黒く澄んだ瞳 、 艶っぽい泣きボクロと 、 端麗な容姿 。
それでいて清らかで強かで …… 完璧じゃないか 。
「 僕は無駄な争いはするつもりないが ? 」
「 先に挑発したのはテメェだろうが 」
まァ … 焚き付けたのは僕だし 、 これは喧嘩になるね 。 出来れば桜子ちゃんの前だから無駄な争いを起こしたくはないけど ………… っえ ! 桜子ちゃ 、
「 僭越ながら小さな諍いはおやめ頂けませんか … ? 」
「 おいおい 、 男の喧嘩に横槍入れんのは野暮だろ … 」
「 喧嘩の一端が私にあるのならば 、 話は別でしょう 。 私は皆さまと仲良くしたいのです … ダメですか ? 」
「 「 「 「 う" ………… 」 」 」 」
上目遣いの桜子ちゃん可愛い ……… 。
火種を鎮火してくれたのはありがたいけど 、 その
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あめ??(プロフ) - 続きが見たいです!是非続編でもいいので、作っていただけると嬉しいです! (5月7日 23時) (レス) @page27 id: 3d269f0d91 (このIDを非表示/違反報告)
静波紅音 - これで終わりなんて寂しすぎます!!!続きが見たいです!! (9月25日 9時) (レス) @page27 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
SugaR?(プロフ) - とっても面白いはなしで大好きです!頑張ってください楽しみにしてます!! (2022年10月2日 17時) (レス) @page11 id: 0fe5d9de4b (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年9月26日 21時) (レス) @page3 id: b848bb5ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十日夜香耶 | 作成日時:2022年9月25日 0時